政治そのほか速
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「春の高山祭」(4月14、15日)を1か月後に控えた14日、祭りを知らせる「のぼり旗」がJR高山駅前に飾り付けられた。
のぼり旗は2本立てられ、長さ約10メートル、幅70センチ。高山市出身の作家で文化功労者の滝井孝作さんが書いた「飛騨高山祭」の文字で染められている。のぼりはクレーンを使って立てられ、「高山祭」と書かれたちょうちんも据え付けられた。
高山駅は現在、駅舎の建て替え工事が行われており、駅周辺は様変わりしているが、のぼり旗が立てられると、通りかかった市民や観光客らが見上げていた。
昨年並みの18万人の人出を見込んでおり、同市観光課は「北陸新幹線も開業し、多くの観光客が訪れることを期待したい」と話した。
福井大教職大学院の特命准教授・前園泰徳容疑者(42)=勝山市長山町=が14日に殺人容疑で県警に逮捕された。前園容疑者は2011年から、教え子で被害者の東邦大大学院生(休学中)・菅原みわさん(25)=同市本町=とともに赤トンボの生態調査や生息環境を保全する勝山市のプロジェクトに深くかかわっており、2人を知る住民らに衝撃が広がった。
市は、環境保全の取り組みの一つとして市内の小学校やJAなどと連携して「赤トンボと共に生きるプロジェクト」をスタート。全国的に減少傾向にある赤トンボの生態や生息環境の調査・保全、子どもらへの環境教育を行うもので、前園容疑者は11年に配置された環境保全推進コーディネーターを務めていた。
菅原さんは、前園容疑者が東邦大非常勤講師だった頃に指導を受け、市内での実習などに参加。前園容疑者と小学校での環境教育や調査研究活動、講演などに付き添い、活動を支えていたという。
非常勤講師時代の前園容疑者を知る同市のNPO法人理事長(66)は「週に3回ほど、NPO事務所を訪れて書類の整理をしていた。まじめで、探求心があった。夏休みには東邦大の学生が実習で訪れ、山に登ったりしていたが、その中に菅原さんもいた。今回の事件に職員全員がショックを受けている」と視線を落とした。
市の梅田幸重教育長も「突然のことで言葉もない。報道の通りなら誠に遺憾。これまでの活動実績を考えると、ただ残念でならない」とコメントを出した。
前園容疑者方の近所の住民も、今回の事件にショックを受けた様子。80歳代の主婦は「環境の研究をしていると有名で、テレビでもよく見かけた。休みは家族でよく出かけていた」と言い、別の60歳代の主婦も「市の広報誌に毎月のように載っていた。何かの間違いではと信じられない」と驚いていた。
一方、菅原さんは前園容疑者の助手のような立場と認識され、同容疑者の妻や2人の子どもとも親しかったという。近所の住民は、前園容疑者方を軽乗用車で訪れる菅原さんを度々見かけたといい、「家族ぐるみの付き合いという感じだった」(近所の男性)。
前園容疑者と菅原さんは、市内の各小中学校で理科の教諭と一緒に児童らへの環境教育を行っていたといい、市教委は「子どもらが動揺しないよう心のケアにあたりたい」としている。
特殊詐欺を食い止めようと奮闘中の県警の漫才コンビ「フリコマンダーGP」が、“解散”の危機に直面している。メンバーの一人、佐伯真也巡査部長(31)と、プロデューサーでネタも書く上司の山田道広警部(51)の異動が決まったためだ。年末まで予約が入るほど人気上昇中のコンビ。活動継続は実現するのか――。
コンビは昨年6月、生活安全部で広報啓発などを担当する山田警部が、「笑いで防犯意識を高めよう」と発案。部下の佐伯巡査部長と、榊間拓馬巡査長(25)をコンビに任命した。
「警察官が漫才」という意外性に加え、そろいの派手な衣装と黒縁眼鏡のルックスがうけ、各地から依頼が殺到。これまで80以上の舞台を踏んできた。同9月には、ベテラン漫才師「宮川大助・花子」からも直接指導を受け、腕を磨いた。
しかし、今月内示された春の人事異動で、山田警部は大垣署生活安全課長に、佐伯巡査部長も警部補に昇任し、恵那署への異動が決まった。上司として後押ししてきた部長や参事官、課長らも軒並み異動となり、コンビ存続の危機が迫った。
いまや大人気のコンビには、12月まで出演依頼が寄せられている。何とか存続させようと、山田警部は急きょ新作2本を作成。さらに佐伯巡査部長の後任の巡査部長(33)も眼鏡をかけていることに気付き、“2代目”を打診。本人も「頑張ります」とやる気を見せているという。
引退する佐伯巡査部長は「最初は恥ずかしかったが、詐欺被害防止のために必死で駆け抜けてきました」と振り返る一方、「新天地で活動を続けます」とピン(単独)デビューを宣言。榊間巡査長は「息もぴったりだった先輩がいなくなるのは残念」としながらも、「後任の先輩と一緒に、新たな色でコンビを続けていきたい」と意気込んでいる。
◇特急ダイナスターも発車
北陸新幹線の長野―金沢間が開業した14日、県内でも新幹線との乗り継ぎがスムーズな特急列車の運行が始まった。JR福井駅構内では、観光情報コーナーが開設されるなど、旅行客らを迎え入れる体制が整った。(渡辺彩香)
■1歳の一日駅長
福井駅のホームでは、早朝と夜遅くに福井―金沢間を結ぶ特急「ダイナスター」の出発式が行われた。
ダイナスターは、特急「サンダーバード」「しらさぎ」と同じ車両を使い、1日3往復する。所要時間は他の特急と変わらない。
式では、JR西日本の橋爪毅・福井地域鉄道部長が「これまで特急のなかった時間帯にダイナスターが走るので、首都圏までが便利になる。北陸の魅力を全国に発信する大きなチャンス」とあいさつ。テープカットの後、「1日駅長」に任命された1歳児の合図で出発した。
「何かお手伝いできれば」という両親からの手紙に感激したJR西が就任を依頼した。父親(31)は「とても良い記念になった。恐竜博物館と、あわら温泉に行き、ダイナスターと北陸新幹線で楽しみながら帰りたい」と笑顔を見せた。
■観光コンシェルジュ
福井駅のコンコースには、4月の「ふくい春まつり」をPRするために桜の模様をあしらった観光情報コーナーが登場。女性の観光コンシェルジュ2人が、訪れた人たちに福井の歴史や文化、特産物を紹介した。
コーナー前での開設記念式で、福井市の東村新一市長は「新幹線の開業で全国の目が北陸に注がれている。一歩足を伸ばしてもらうための様々な事業を今後も展開していく」と述べた。
■周遊バス
京福バスは福井駅東口を発着する観光周遊バス「さくら号」の運行を始めた。4月30日までの毎日15便、北の庄城址(じょうし)、足羽山、「浜町」など市内の観光地を約30分かけて巡る。
車体には、28日から市立郷土歴史博物館で開かれる特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」にちなみ、人気アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」のキャラクターを色鮮やかにラッピングしている。出発式の後、親子連れらが早速、バスに乗り込んでいた。
◇知事「観光地のパワーアップを」
北陸新幹線は2022年度には敦賀まで延伸される。だが、県や経済界はさらに、福井駅までの先行開業の必要性を訴えている。
西川知事は、金沢開業を「北陸全体で人の交流が増える」と歓迎する一方、「石川との差が出ないようにしなければ」と地域間格差を懸念。「東尋坊や恐竜博物館、永平寺といった観光素材を組み合わせ、パワーアップを図る」と話した。
県経済団体連合会の川田達男会長も「福井開業が遅れて福井が没落しないよう、1日も早く金沢以西の整備を進めるべきだ」と指摘した。そのうえで「福井にとって新幹線はツールであり、目的ではない。先行事例を参考に受け皿整備に取り組む」とした。
豊田市内の農村舞台を紹介するイベントが15日まで、同市小坂町の市民文化会館で開かれている。
農村舞台は神社などの一角に設けられ、地芝居などが演じられてきた。同市では保存や修復活動が続けられ、舞台を利用した津軽三味線や落語、人形浄瑠璃などの上演とともに、絵画や和紙を使った展覧会が開かれている。
今回のイベントは「農村舞台アートプロジェクト フォーラム」と名付けて開催。展示コーナーには各地の農村舞台をプリントした大きな布がつり下げられ、写真や映像、絵地図で農村舞台の歴史や場所が一目で分かるように工夫されている。小田木人形座の復活を目指している稲武地区のメンバーが人形浄瑠璃で使う人形を披露している。
15日は、シンポジウムを中心に、棒の手をはじめとした伝統芸能や舞踏のライブなどを通じて農村舞台での文化活動の可能性を考える。実行委メンバーの加藤悟さん(70)は「農村舞台の魅力を知ってほしい」と話している。
展示コーナーは無料。シンポジウムとライブは入場料1000円で高校生以下無料。問い合わせは、市文化振興財団文化事業課(0565・31・8804)。