政治そのほか速
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札幌市月寒体育館で始まったカーリング・女子世界選手権。日本代表の北海道銀行は昨年のソチ五輪で5位入賞後、新体制でチーム強化を図った。今季の集大成となる大会の初戦は、格上のスイスに3―5で敗れたが、新加入選手2人は伸び伸びとしたプレーでチームに貢献した。
ソチ五輪後の昨春、苫米地美智子(35)、吉田知那美(23)両選手がチームを離れ、新たにリードの近江谷杏菜選手(25)、サードの吉村紗也香選手(23)が加入した。近江谷選手はバンクーバー五輪に出場、吉村選手は世界ジュニア選手権3位の実力者。2018年の平昌(ピョンチャン)五輪を見据えた大型補強だ。
ベテランのスキップ小笠原歩選手(36)は、新メンバーの加入で、「いつでも(速いストーンを投げる)アップウェートができるチームになり、大差で負けることが少なくなった」と話す。
ストーンにスピードがあることで、ハウスにストーンを止める「ドロー」だけでなく、相手のストーンをはじき出す「テイクアウト」や、相手のストーンをはじき出して投げたストーンを目的の場所で止める「ヒットアンドロール」など、戦術が広がったという。
近江谷選手は「今季の目標としてきた大会。今までの成果を出し切りたい」、吉村選手も「初の世界選手権で一つでも多く勝ちたい」と今大会に臨んだ。
2人は大舞台にも落ち着いてプレーし、随所で好ショットを披露。ショットの成功率は、近江谷選手が96%、吉村選手が78%で、カナダのリード、サードより、それぞれ13ポイント、2ポイント高かった。
小笠原選手は、自らのミスで敗れたと認め、次戦に向けて気を引き締めた。一方で、若い選手について、「(2月の)日本選手権後にいい調子のまま今大会に入れている。日本代表として成長した姿を皆さんに見せられたと思う」と話し、活躍に期待した。
雪も降っていないのに、樹木が真っ白になった不思議な光景が、県立明石公園(明石市)で頻繁にみられるようになった。内堀に茂った広葉樹林をカワウの群れが夜間「ねぐら」にしているとみられ、枝葉がそのフンで白く汚れるためだ。野鳥の専門家は「カワウが市街地をねぐらにするのは珍しい」とするが、公園の管理者は「観光名所だけに景観が悪化しないかが心配だ」とやきもきしている。(望月弘行)
バサ、バサ、バサッ……。夕暮れ時、黒い羽を広げたカワウがどこからともなく現れ、樹木に次々と降り立つ。羽を休めながら、低く鈍い鳴き声をとどろかせる。
公園を管理する県園芸・公園協会などによると、カワウが集団で現れるようになったのは2013年12月頃。正面入り口から西約100メートルの内堀土手にあるウバメガシなど十数本を「ねぐら」にするようになった。春には繁殖地へ飛び立ったが、昨年末には再び舞い戻ってきた。今年2月頃からは、葉や枝にこびりついた白いフンの汚れが目立つようになったという。
カワウは通常、水辺に近く、人けの少ない山林をねぐらや繁殖地にするといわれ、伊丹市の昆陽池や滋賀県の琵琶湖では樹木の枯死などの被害が深刻化。各地の河川でも放流アユの稚魚が捕食されるなどの被害が相次いでおり、全国で毎年約1万~3万羽が有害鳥獣として駆除されている。
JR明石駅前にある明石公園の周辺は住宅街で人通りも比較的多い。日本野鳥の会ひょうごの奥野俊博幹事は「周辺を車や人が頻繁に往来する市街地がカワウのねぐらになるのは珍しい」と話す。
県園芸・公園協会明石公園管理課の大豊雅宏課長は「今のところ木が枯れたり、人的被害を招いたりする心配はなさそうなので、しばらくは見守るしかない」と様子をみている。
4月になれば、繁殖地へ移動すると推測されるが、カワウの生態に詳しい滋賀県立琵琶湖博物館の亀田佳代子・総括学芸員は「巣作りを始めていないか注意する必要がある。繁殖地になれば、集団が大きくなったりして被害が拡大するかもしれない。樹木が枯れたり、フンによる富栄養化で水辺の水質が悪化したりする恐れもある。早めに方針を決めて対策を検討したほうがいい」と指摘する。
国が決定した基本計画から43年――。北陸新幹線が営業運転を始めた14日、JR金沢駅で行われた出発式では、この日を待っていた県民ら5000人近くが、一番列車「かがやき500号」の出発を見送った。金沢駅周辺や各観光地では、お祭りムードの中、伝統芸能の披露や地酒の振る舞いなどで、訪れた観光客をもてなした。
新幹線改札口前で午前5時に始まった開業式典で、JR西日本の真鍋精志社長は「長い年月を経て開業を迎えて感慨深い。より多くの方が訪れ、北陸との交流が広がることを期待する」とあいさつした。
式典に出席した谷本知事は「石川にとって100年に一度の節目を迎えた。開業効果を持続、発展させ、県内各地、各分野に行き渡らせたい」と意気込んだ。金沢市の山野之義市長は、「もう1回来たい、友達を連れて来よう、住んでみたいと思われる町をつくっていく」と誓った。太田国土交通相は「首都圏と北陸が近づいた。石川の魅力が高まり、多くの観光客を呼び込むことを期待する」と祝辞を述べた。
駅には一番列車の乗客や鉄道ファンらが次々と押し寄せると、自動改札機が詰まるトラブルも起きたが、備えた駅員たちが速やかに対応した。
11番ホームでは、東京行きの一番列車「かがやき500号」の乗客らが、和服姿の県内のミスたちと記念撮影をしたり、「W7系」をイメージした服を来て乗車したりと、祝賀ムードを盛り上げた。午前5時50分頃には先頭車両の横で、関係者がテープカットとくす玉割りで祝った。一番列車の発車を見送ろうと、約5000人が集まり、発車時に列車を写真に収めようという鉄道ファンらで混雑。駅員が「危ないので下がってください」とアナウンスするなど、安全確認も重ねた。
その後、辻昭夫駅長と女優土屋太鳳さんの合図で、定刻よりも1分遅れの午前6時1分、一番列車は多くの人々の夢、希望、未来も乗せて出発した。
遺伝子解析、東南アジアの災害、大学の将来像――。広島市の広島国際会議場で14日開かれた京都大附置(ふち)研究所・センターのシンポジウム「京都からの提言~21世紀の日本を考える」(読売新聞社など後援)では、第一線の研究者らが多彩な分野で最新の知識や考え方を披露し、詰めかけた市民らは大いに刺激を受けていた。
「自由の学風を重んじる教育・研究活動から生み出された提言に耳を傾けてほしい」。シンポジウムは京都大の山極寿一(やまぎわじゅいち)学長のあいさつで開幕し、同大学の研究者4人が登壇した。
このうち、動物遺伝学を専攻する野生動物研究センターの村山美穂教授は、遺伝子解析を用いれば、動物のふんや血液などからでも性別や性格の違いなどがわかると説明。この技術は種の保存や繁殖に活用できるとした上で「野生生物では遺伝子情報がまだ足りない。もっと蓄積しないといけない」と課題を指摘した。
東南アジア研究所の清水展(ひろむ)教授は1991年にフィリピンのピナツボ山で起きた噴火によって住まいを失った先住民アエタに生じた変化を紹介。国際NGOなどとの出会いを通じ、閉鎖的だったアエタの意識が変わったとし「災害は新しい社会を作るきっかけになる。災害後、どう立ち直るかが大切だ」と強調した。
地元の広島大からは高等教育研究開発センターの大場淳・准教授が登壇し、大学のあり方を歴史的側面から考察。大学間の格差拡大や人口減少などの課題に対応する必要があると語り、大学の未来について「大学任せにせず、学生の皆さんも一緒に考えてほしい」と呼びかけた。
広島県廿日市市の小学校非常勤講師、岩田圭子さん(56)は清水教授の話が印象に残ったといい、「広島も土砂災害に見舞われ、今は復興半ば。希望をもらえた」と話した。
広島市西区の主婦、佐藤博子さん(67)は「分野の異なる研究者の話を聞けて勉強になった。関心の幅が広がり、収穫がたくさんありました」と笑顔だった。
広島女学院大2年、松田麻奈さん(27)は「研究が社会にどう貢献できるかを、研究者がしっかり考えている姿に感動した。目指している管理栄養士の仕事でも、その真剣さを見習いたい」と話した。
東海道新幹線の最高時速285キロ運転が14日、始まった。速度向上は「のぞみ」がデビューした1992年3月以来23年ぶり。車両の改良などで15キロ速くなり、東京―名古屋間の所要時間は最短1時間33分と、2分短縮される。
JR東海によると、285キロ運転を行う車両は「N700A」と改造N700系の88編成。のぞみを中心に、日中は1時間に上下各1本運行される。ダイヤが乱れた際に早く回復できる効果もあるという。
同日午前6時25分から名古屋駅で開かれた出発式で、同社の柘植康英(つげこうえい)社長が「今後も東海道新幹線の安全性、快適性を磨き続けたい」とあいさつ。長谷川泰・名古屋駅長の合図で、285キロ運転となる、のぞみが東京へ出発した。