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◇特急ダイナスターも発車
北陸新幹線の長野―金沢間が開業した14日、県内でも新幹線との乗り継ぎがスムーズな特急列車の運行が始まった。JR福井駅構内では、観光情報コーナーが開設されるなど、旅行客らを迎え入れる体制が整った。(渡辺彩香)
■1歳の一日駅長
福井駅のホームでは、早朝と夜遅くに福井―金沢間を結ぶ特急「ダイナスター」の出発式が行われた。
ダイナスターは、特急「サンダーバード」「しらさぎ」と同じ車両を使い、1日3往復する。所要時間は他の特急と変わらない。
式では、JR西日本の橋爪毅・福井地域鉄道部長が「これまで特急のなかった時間帯にダイナスターが走るので、首都圏までが便利になる。北陸の魅力を全国に発信する大きなチャンス」とあいさつ。テープカットの後、「1日駅長」に任命された1歳児の合図で出発した。
「何かお手伝いできれば」という両親からの手紙に感激したJR西が就任を依頼した。父親(31)は「とても良い記念になった。恐竜博物館と、あわら温泉に行き、ダイナスターと北陸新幹線で楽しみながら帰りたい」と笑顔を見せた。
■観光コンシェルジュ
福井駅のコンコースには、4月の「ふくい春まつり」をPRするために桜の模様をあしらった観光情報コーナーが登場。女性の観光コンシェルジュ2人が、訪れた人たちに福井の歴史や文化、特産物を紹介した。
コーナー前での開設記念式で、福井市の東村新一市長は「新幹線の開業で全国の目が北陸に注がれている。一歩足を伸ばしてもらうための様々な事業を今後も展開していく」と述べた。
■周遊バス
京福バスは福井駅東口を発着する観光周遊バス「さくら号」の運行を始めた。4月30日までの毎日15便、北の庄城址(じょうし)、足羽山、「浜町」など市内の観光地を約30分かけて巡る。
車体には、28日から市立郷土歴史博物館で開かれる特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」にちなみ、人気アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」のキャラクターを色鮮やかにラッピングしている。出発式の後、親子連れらが早速、バスに乗り込んでいた。
◇知事「観光地のパワーアップを」
北陸新幹線は2022年度には敦賀まで延伸される。だが、県や経済界はさらに、福井駅までの先行開業の必要性を訴えている。
西川知事は、金沢開業を「北陸全体で人の交流が増える」と歓迎する一方、「石川との差が出ないようにしなければ」と地域間格差を懸念。「東尋坊や恐竜博物館、永平寺といった観光素材を組み合わせ、パワーアップを図る」と話した。
県経済団体連合会の川田達男会長も「福井開業が遅れて福井が没落しないよう、1日も早く金沢以西の整備を進めるべきだ」と指摘した。そのうえで「福井にとって新幹線はツールであり、目的ではない。先行事例を参考に受け皿整備に取り組む」とした。