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院生殺害住民ら衝撃 「何かの間違いでは」

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院生殺害住民ら衝撃 「何かの間違いでは」

 院生殺害住民ら衝撃 「何かの間違いでは」

 

  • 静まりかえる前園容疑者方(14日午後5時32分、勝山市で)
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      福井大教職大学院の特命准教授・前園泰徳容疑者(42)=勝山市長山町=が14日に殺人容疑で県警に逮捕された。前園容疑者は2011年から、教え子で被害者の東邦大大学院生(休学中)・菅原みわさん(25)=同市本町=とともに赤トンボの生態調査や生息環境を保全する勝山市のプロジェクトに深くかかわっており、2人を知る住民らに衝撃が広がった。

      市は、環境保全の取り組みの一つとして市内の小学校やJAなどと連携して「赤トンボと共に生きるプロジェクト」をスタート。全国的に減少傾向にある赤トンボの生態や生息環境の調査・保全、子どもらへの環境教育を行うもので、前園容疑者は11年に配置された環境保全推進コーディネーターを務めていた。

      菅原さんは、前園容疑者が東邦大非常勤講師だった頃に指導を受け、市内での実習などに参加。前園容疑者と小学校での環境教育や調査研究活動、講演などに付き添い、活動を支えていたという。

      非常勤講師時代の前園容疑者を知る同市のNPO法人理事長(66)は「週に3回ほど、NPO事務所を訪れて書類の整理をしていた。まじめで、探求心があった。夏休みには東邦大の学生が実習で訪れ、山に登ったりしていたが、その中に菅原さんもいた。今回の事件に職員全員がショックを受けている」と視線を落とした。

      市の梅田幸重教育長も「突然のことで言葉もない。報道の通りなら誠に遺憾。これまでの活動実績を考えると、ただ残念でならない」とコメントを出した。

      前園容疑者方の近所の住民も、今回の事件にショックを受けた様子。80歳代の主婦は「環境の研究をしていると有名で、テレビでもよく見かけた。休みは家族でよく出かけていた」と言い、別の60歳代の主婦も「市の広報誌に毎月のように載っていた。何かの間違いではと信じられない」と驚いていた。

      一方、菅原さんは前園容疑者の助手のような立場と認識され、同容疑者の妻や2人の子どもとも親しかったという。近所の住民は、前園容疑者方を軽乗用車で訪れる菅原さんを度々見かけたといい、「家族ぐるみの付き合いという感じだった」(近所の男性)。

      前園容疑者と菅原さんは、市内の各小中学校で理科の教諭と一緒に児童らへの環境教育を行っていたといい、市教委は「子どもらが動揺しないよう心のケアにあたりたい」としている。

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