政治そのほか速
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JR西日本金沢支社は18日、北陸新幹線開業から3日間(14~16日)の利用状況を発表した。3日間で県内3駅から乗車した実績は、富山1万4000人、新高岡4800人、黒部宇奈月温泉2200人となり、3駅で計2万1000人に上った。ただ、3駅を合わせても金沢2万9400人には及ばなかった。今後、首都圏から来る乗客に県内各駅でいかに乗り降りしてもらい、利用実績を積み上げるかが課題であることを示した格好だ。
新幹線の全体の利用客数では、最速型「かがやき」と停車駅が多い「はくたか」が行き来する上越妙高―糸魚川間で調べたところ、3日間の合計は8万4000人、乗車率は48%だった。
利用客が最も多かったのは開業日の14日で3万5000人。15日は2万8000人、16日は2万1000人だった。3日間の合計人数は、昨年同時期のJR北陸線直江津―糸魚川間の特急「はくたか」「北越」の利用実績と比べ、おおむね3倍になった。
新高岡駅では、6月末まで毎日1往復停車する最速型「かがやき」臨時列車に、1日あたり280人が乗車した。
富山―金沢間で1日18往復運行されているシャトル列車「つるぎ」の利用客数は、3日間平均で1日あたり5800人、乗車率は25%だった。
開業日の14日、県内3駅で発売された入場券の枚数は、富山7600枚、新高岡5300枚、黒部宇奈月温泉4100枚で、関心の高さを反映した。
JR西日本の真鍋精志社長は18日の記者会見で、北陸新幹線の利用実績について、「大変好調なスタートを切れた。一過性のものではなく、利用が定着し伸びていくことが大事だ」と語った。新高岡停車の臨時「かがやき」についても、「長く乗っていただけるようにPRしていかないといけない」と述べた。
乗車率が48%だったことについては、「山陽新幹線と比べていい数字だ。100%になるように編成を短くすることも可能だが、12両固定で運用する。繁忙期や土日祝日を考えると、それぐらいの容量がないといけないと思う」と説明した。
県の担当者は、開業直後の利用実績について、「観光客やビジネス客など、より多くの人に利用してもらえると期待している。今後の利用状況の推移を見守りたい」と語った。
高橋正樹・高岡市長は新高岡駅について、「県西部一体で気を引き締めて利用者拡大につなげる」とコメント。堀内康男・黒部市長は黒部宇奈月温泉駅について、「乗降者数2700人を目標としており、少なめだった。上乗せできるような今後の取り組みが重要だ」と強調した。
◇ 来月20日一部高架化 富山駅在来線 ◇ 県とあいの風とやま鉄道は18日、富山駅付近の立体交差事業の一部が完了し、4月20日から、在来線のうち、あいの風鉄道上り線とJR高山線部分を高架化すると発表した。切り替え工事に伴い、あいの風鉄道とJR西日本は4月19日深夜、一部区間で列車の時刻を変更したり、運休に伴って代行バスを運行したりする。
富山市は4月20日の一部高架化に合わせ、新幹線乗降客が在来線駅舎を経由し、北口改札との間を無料で通り抜けができるよう調整を進めている。北陸新幹線開業に伴い、在来線駅舎があいの風鉄道に移管され、新幹線切符だけでは在来線駅舎部分を通れなくなっているためだ。富山駅の高架化工事は、残るあいの風鉄道下り線部分についても行われ、最終的に地上部の仮線路・仮ホームを撤去して18年度までに終了する予定。富山駅北側の富山ライトレールの軌道を新幹線高架下の停留場まで延伸し、富山地方鉄道市内電車(路面電車)と接続する南北直通工事の完成は、20年頃になる見通しだ。
21日に開幕する選抜高校野球大会に21世紀枠で出場する豊橋工が18日、甲子園球場で練習を行った。練習開始のサイレンが鳴り響くと、選手たちは憧れのグラウンドに駆け出し、伸び伸びとプレーした。
練習時間は30分間。最初の10分間を守備練習、残りの時間はシート打撃に充てた。選手たちはノックを受けて、ボールの弾み方やグラウンドの感覚を確かめるとともに、打撃練習では快音を響かせた。
林監督は「メンバーに選ばれなかった選手も含め全部員33人がいい顔で練習をしていたが、ミスも目についたので試合までに修正して、全員野球で臨みたい」と話した。エースの森奎真(けいま)投手は「投げやすいマウンドだった。相手投手に投げ負けないようにしたい」と意気込みを示していた。
東寺(南区)は18日、特別展「東寺名宝展」(20日~5月25日)を前に、現存最古の彩色曼荼羅(まんだら)「両界曼荼羅図」(平安時代、国宝)を報道関係者に公開した。
両界曼荼羅図は密教の世界を表現した絵画で、金剛界と胎蔵界の一対からなり、公開は4年ぶり。仏のエキゾチックな顔立ちや暖色の多用など、平安期の特徴を備えている。
特別展ではこのほか、弘法大師・空海の直筆と伝わる文字が記された絵画「真言七祖像」(平安時代、国宝)など国宝3件、重要文化財7件を含む計47件82点を公開する。
拝観料は大人500円、中学生以下300円。両界曼荼羅図は、前期(4月23日まで)に胎蔵界、後期(4月24日から)に金剛界を展示する。
◇平均下落率0.9ポイント改善
18日発表された公示地価(1月1日時点)で、県内の平均下落率は2・5%と、下げ幅は前年より0・9ポイント改善した。経済の回復基調を受け、和歌山市中心部などで上昇地点が前年よりも増えた。ただ都市部に比べて、景気回復の波及の速度は鈍く、平均下落率は近畿の2府4県ではワースト1だった。(梨木美花)
公示地価は国土交通省が中心になって調査。県内では23市町の173地点で1平方メートルあたりの価格を調べた。前年と同じ調査地点は169か所あり、上昇は17地点(前年調査では6)、横ばい13(同12)、下落139(同152)だった。
17の上昇地点の内訳は、商業地が9で、住宅地は8。前年はいずれも3地点ずつだったが、ともに上昇地点が増えた。
商業地の上昇地点は昨年に続き、全てが和歌山市内で、JR和歌山駅付近や市役所などの公共機関周辺などだった。なかでも、近年、開発が進む同駅北東部の「黒田字流108番7」は最大の2・3%の上昇で、2年連続で上がった。
住宅地は、東日本大震災以降、紀南地域で、津波被害を受けにくい高台での上昇が目立つ格好となっていた。今回は景気回復の流れを受け、利便性の高い和歌山市の中心部で複数の上昇地点があり、幹線道路に沿う岩出市でも久しぶりに上昇地点が生じた。
下落率では、人口減少や商業の空洞化が進む新宮市中心部や有田市の箕島駅前などで低迷が目立った。住宅地は津波の浸水域とされる新宮市や串本町などの地点で低下が進んだ。
一方、最高価格は、商業地が16年連続でJR和歌山駅西側で近鉄百貨店の並びにある「和歌山市友田町5丁目50番外」の43万8000円。住宅地は6年連続で日赤和歌山医療センターに近い「和歌山市芝ノ丁21番」で14万6000円だった。
県地域政策課の担当者は「全国の都市部と比べると下落率は依然大きいが、県内でも一部では景気回復の兆しがうかがえる。ただ沿岸部の住宅地や、人口減少が続く市町の商業地では下降傾向が止まらない状況にある」と話す。
JR西日本は18日、4月2日から始まる高野山開創1200年記念大法会に合わせ、壇上伽藍(がらん)の建物などをあしらったラッピング列車(2両)の運行を開始した。秋頃まで主に和歌山線(和歌山―王寺)で走る予定。
車体のヘッドマークには、弘法大師・空海を高野山に案内したとされる狩場明神(高野御子大神)の犬2匹が描かれている。側面には奥之院、丹生都比売(にうつひめ)神社、大法会のマスコットキャラクター「こうやくん」などがあしらわれている。
今月22日午前8時50分からは橋本駅でラッピング列車と、コンコースに展示される「撫(な)で三鈷杵(さんこしょ)」の披露イベントが開かれる。問い合わせは同社和歌山支社営業課(073・425・6091)。