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弁護士有資格者全体の平均年収は846万であることが、MS-Japanが運営する法律関連業務に特化した転職支援サイト「リーガルネット」の調査結果より明らかになった。30代までは右肩上がりで年収が増加していく傾向がみられた。
調査は、2013年12月1日~2014年12月1日に同社のサービス利用者の中で、弁護士資格を持っている人を対象に実施し、2014年度の年収データを集計したもの。
弁護士有資格者全体の平均年収は846万。年代別にみると、「29歳以下」689万円、「30~34歳」880万円、「35~39歳」1,030万円、「40~44歳」1,019万円、「45歳以上」968万円となった。20代の年収はかなり高い水準で、30代までは右肩上がりで年収が増加していく傾向がある。
弁護士の年代別の年収分布によると、20代の年収分布でもっとも多いのは「601~800万円」、ついで「400万円以下」「801~1,000万円」で、「1,001万円以上」は1割近く存在する。また、30代後半の年収分布でもっとも多いのは「1,001万円以上」、ついで「400万以下」となっている。このことから、同サイトでは、「この年代層は特に年収の二極化が進んでおり、非常に高い年収を得ている方が多い一方、400万以下の年収となっている弁護士も存在する」と分析している。
2015年3月21日午前7時半に、大勢の人や大漁旗に迎えられる形で宮城県女川町にある女川駅のホームに一本の電車が到着した。4年前、東日本大震災で被害を受けたJR石巻線(44.7キロ)のうちの最後の一区間となる浦宿(うらしゅく)―女川間2.3キロが遂に再開した。女川駅再開を皮切りに「まちびらき」と銘打ち、女川町が新たな一歩を踏み出した。
11年3月の震災で、駅や役場を含む女川町の中心部は約15メートルの津波に襲われ、約9割の家屋が被害を受けた。地域の人々の足であった石巻線は全線不通となった。その後、JR東日本は石巻線の復旧に努め、11年4月には一部区間で運行を再開。さらに、13年3月までには、宮城県美里町にある小牛田(こごた)から女川町の浦宿(うらしゅく)までの区間が再開されており、今回の女川駅までの復旧で全線が再開した。
石巻線の全線復旧にあたっては、収益性も確保する必要があり、集客力のある施設が欲しいというJR東日本の意向もあったため、元々女川駅の横にあった「ゆぽっぽ」という町営の温泉温浴施設と駅舎を合築して再開するという形になった。
新駅舎の設計は、高台にある仮設住宅を設計した建築家の坂茂氏。継続的に女川町の復興をサポートしたいと手掛けたものだ。目を引くその姿はウミネコがはばたく様子がイメージされており、港町女川を象徴するものとなっている。また、新駅舎は以前より200メートル内陸側へ移動し、そのうえで土地も7〜9メートルかさ上げされた場所に建設された。
「この施設を建設するにあたっては、復興予算ではなく、町の財源を使って、町の想いとして作ったんです。」と女川町の須田善明町長は話す。さらに、「この『まちびらき』を皮切りに、女川の人だけじゃなくて石巻圏域の人にも日常的に使ってもらえるまちにするか、そういう空間をどのようにここに創っていくか。それが、女川がこれからずっと生きていけるかの分岐点だと思うんですよね。女川のまちづくりの良いところは、飲み食いできるお店、自由に活動ができる場所、公共機能、のんびり過ごせる場所など、全てがワンパッケージなんです。そこから賑わいと活力を生み出し、維持をする。きっかけになるものがあって、それを使う使わないも含めて、自由に楽しんでもらえる場所に皆でしていきたいですね。」と同町長。
今回の女川駅再開・石巻線全線開通を皮切りに、月末には「地域内外の交流施設」を目指すフューチャーセンター、来年にかけてはテナント型商店街などがオープンし、まちは更にひらかれていく予定だ。
(ライター・加納実久)
年のころは30〜50歳。9割以上が女子で、母娘の2人連れも多い。必須アイテムは国旗と花束。彼女らは自分を、「スケオタ」と呼ぶ──。
2012年世界選手権フランス大会。漫画家のグレゴリ青山さんはたまたまつけたテレビで、フリープログラム「ロミオとジュリエット」を演じる羽生結弦(はにゅうゆづる)と運命の出会いを果たした。見ているうちに、涙が止まらなくなったという。
「彼の必死さが伝わってきた。オンとオフの(表情の)ギャップもたまりませんでした」
魅力に取りつかれた青山さんは、それを少しでも多くの人に伝えたいとウェブ連載を始めた。ツイッターで「ウェブでフィギュア漫画の連載始めます」とつぶやいたら、なんと、500件以上のリツイート。他のことを告知してもせいぜい30がいいところだったのに。
フィギュアスケート人気が高止まりしている。青山さんは「私なんてまだその域じゃない」と言うが、「スケオタ(スケートオタク)」を自認する女子たちも登場。彼女らの生態は、なかなかにすさまじい。
大好きな選手の五輪出場を願って断酒する、「善行」を心がける。ジャンプの種類を見分けて自分なりに採点し、海外にも日常的に出かけていく。アイスショーに3日連続で通い詰め、同じ選手の同じプログラムを午前・午後・夜と見続ける…。
青山さんの漫画に13カ国の旗を持って各国の選手を応援するオタクとして登場した30代の「いとうさん」は、06年トリノ五輪で、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)に魂を奪われた。
「長いスカートやパンツなど、衣装がすごく個性的で華麗だった。年季の入ったファンは、入り口は外国人選手という方が多いと思います」
欧州や全米選手権など海外の国内大会もフォローするため有料チャンネルに加入し、レコーダーやテレビも買い替えた。中継されるものはすべて録画し、臨場感を味わいたいからとリアルタイムでも視聴。7時間ぶっ続けでテレビにかじりつくこともある。いとうさんは言う。
「もう、心底楽しむには時間というか、人生が足らない!」
ソチ五輪こそ行かなかったものの、国内外を含めた13〜14年シーズンのチケット代と交通費、滞在費を含めたトータルの観戦費用は、およそ40万円。
「フィギュアのために働いているようなものです。氷上に投げ込む花束代やプレゼント代も必要ですから。老後の蓄えが全然たまらなくてヤバい」
※AERA 2015年3月30日号より抜粋
消費者庁が2月、表示に根拠がないとし、空間用虫よけ剤を販売する4社に措置命令を出したことから波紋が広がっている。根拠なしとしたのは、効き目の範囲や「バリア」などとした表示についてだが、報道で虫よけ剤の対象が人を刺す蚊と異なることを知った消費者からは「だまされた」との声も上がっている。同庁は「薬剤の効果を否定するものではない」としているが、実際のところ、蚊に効くのか、効かないのか…(平沢裕子)
■対象は人を刺さないユスリカ…
空間用虫よけ剤が寄せ付けないとする虫は、主にユスリカとチョウバエ。ユスリカは日没時などに蚊柱を作る小さな虫で、ハエや蚊の仲間。見た目や名前からアカイエカなど人を刺す蚊と同じと思いがちだが、人を刺して吸血することはなく、病原体を媒介することもない。
一方、チョウバエは浴室や台所など水回りに発生する小さい虫で、食品工場などで食品に混入することが多いことから関係者には警戒される虫の1つだ。
今回対象となった商品を、2年前から玄関とベランダ、寝室や居間の窓など計5カ所に使っていた東京都江東区の40代主婦は、「室内に虫を入れないために使っていた。刺す蚊にも効果があると思っていたのに…」と憤る。
また、埼玉県ふじみ野市の60代主婦は「テレビなどのCMを見て、当然、刺す蚊にも効くと思って数年前から買って部屋につるしていた。商品に書かれた文字をよく見ていなかったし、素人が血を吸う蚊かどうかは分からない」。
対象となったメーカーなどにも問い合わせが相次いでおり、ネット上には「つるしていたのに蚊が部屋に入ったことがある」「大半の人が蚊にも効くと思って買ったんじゃないのか」といった書き込みが散見される。
虫よけ剤によく使われている「ピレスロイド系」薬剤のピレスロイドとは、除虫菊に含まれる有効成分の総称。ほ乳類や鳥類に対する毒性が弱く、昆虫には強力に作用することから多くの殺虫剤に使われる成分だ。蚊取り線香が蚊を殺すのもこの成分のためで、蚊に効果があるのは長年の経験で実証済み。薬理学を専門とする唐木英明・東大名誉教授は「ピレスロイドは昆虫の神経に作用する薬。ユスリカに効けばアカイエカにも効くと考えるのが普通」と指摘する。
■実験を「蚊」で行うメーカーも
しかし、今回の措置命令を受け、アース製薬は「蚊を対象とした商品ではありません」との表示を追加した。広報担当者は「有効成分は蚊にも効くが、効果はマイルド。お客さまに誤解を与えないように表示を改めた」と説明する。
一方、大日本除虫菊は「使用目安の範囲は屋内テストの結果」「屋内と屋外の境目に吊るして下さい」などの表示追加にとどめ、蚊への効果についてはとくに言及していない。興和も「シャットアウト」を「対策」、「三次元バリア」を「三次元に広がる」との表記変更にとどめた。
実は、大日本除虫菊は除虫効果の検証実験にアカイエカも使っている。ユスリカやチョウバエは飼育が難しく、害虫として長年研究されているアカイエカの方が実験に使うためのノウハウがあるためだ。広報担当者は「アカイエカへの効果については言えないが、リピーターのお客さんがいるのは効果を実感していただいているからだろう」。
アカイエカなど人に害がある「衛生害虫」への効果の表示は「医薬品」または「医薬部外品」でないとできない。医薬部外品は、人体への作用が緩和なものとして販売規制はないが、医薬品医療機器法(旧薬事法)が定める有効性や安全性の審査を受ける必要がある。今回、措置命令となった商品は医薬品や医薬部外品ではない、いわゆる「雑貨」で、アカイエカの表示がないのはこのためだ。
■業界で「自主ルール」を
フマキラーは、「虫の侵入を完全に防ぐものではありません」などの表示変更はすでに行ったが、「消費者庁に提出した実験効果が正しく評価されていない」とし、不服申し立てをするかを含め検討中だ。アカイエカを使った実験をしているかについては「ノーコメント」とするが、「医薬部外品の承認を得るには6~7年かかる」とし、雑貨での販売は変わらない。
殺虫効果をうたう蚊取り線香や液状の蚊取り剤などは医薬部外品。同じ成分を使っているのなら、虫よけ剤も医薬部外品の承認を受けてもいいように思うが、虫よけ効果を判定するための試験法は確立されていない。使用方法の規定や安全性の試験も厳しく、業者にとってはアカイエカと表示するために医薬部外品の承認を受けるよりは、雑貨として販売した方がメリットが大きいとの判断も働く。
帝京平成大薬学部の斎藤充生准教授は「今回の商品が実際にどれだけ虫よけ効果があるのか、消費者には分かりにくいのも事実。虫よけ効果について業界が標準的な試験法や条件を決めて、自主基準に合うことを表示するなどの仕組みを作ってもいいのではないか」と話している。
天皇、皇后両陛下は22日、戦没者慰霊のため4月8〜9日にパラオを訪問するのを前に、日米両軍の激戦地となったペリリュー島の戦いから生還した元日本兵2人と皇居・御所で面会された。
面会したのは、元陸軍軍曹の永井敬司さん(93)=茨城県茨城町=と元海軍上等兵の土田喜代一さん(95)=福岡県筑後市=。
2人によると、天皇陛下は「本当に長いことご苦労さまでした」と言葉を掛け、皇后さまも「大変でしたね」とねぎらった。永井さんは「私どもは軍人ですから戦争で戦うことは仕方ない」と答えた。
土田さんは両陛下に合わせてペリリュー島を訪れる予定で、「そのときまで元気でいてください。来られることを祈っています」と両陛下に伝えたという。
面会後、永井さんは「英霊は本当に喜んで迎え、安らかにお休みになると思います」と話した。