政治そのほか速
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大相撲春場所(大阪府立体育会館)2日目の9日、西前頭5枚目の遠藤(穴水町出身、追手風部屋)は、東前頭4枚目の豪風を押し出しで破り、今場所初白星を挙げた。成績は1勝1敗。
遠藤は立ち合いで豪風の鋭い当たりを受け止め、豪風が引いたところを一気に押し出した。3日目の10日は、西前頭7枚目の徳勝龍と対戦する。
東十両2枚目の輝(七尾市出身、高田川部屋)は、東十両3枚目の富士東に押し出しで敗れ、1勝1敗。
東日本大震災から4年となるのを前に、祈りや鎮魂をテーマにした彫刻、絵画などを集めた「悲とアニマ展」が北野天満宮(上京区)で開かれている。「アニマ」とは生命や霊魂などの意味で、悲しみを乗り越えて生きる力につなげようという願いが込められているという。14日まで。
京都大の鎌田東二教授らの研究グループが企画。交流のある芸術家たちに声をかけ、同天満宮の社務所と神楽殿に約30作品を集めた。
祈るような両手を細部まで緻密に描いた絵画や、震災によって大きく傷ついた被災地が次第に穏やかさを取り戻していく過程を、石や流木を使って表現した作品などが並んでいる。
群馬県伊勢崎市の農業・宮崎朋子さん(27)は「色々な表現や作者の思いに触れて、当時の衝撃を忘れないでいたいと思った」と話した。11日には、同天満宮の駐車場で、鎮魂をテーマにしたオリジナルの能舞などが披露される。
北陸新幹線開業が目前に迫った9日、JR金沢駅の新しいコンコースがお披露目された。県内の人間国宝らが手がけた伝統工芸品が並び、「金沢らしさ、石川らしさ」を演出した玄関口となった。
全長約120メートルのコンコースには、東口の「鼓門」からつながるイメージで能登ヒバ製の門型柱12対が並ぶ。各柱の上部には、九谷焼や輪島塗などの伝統工芸品計24点が飾られ、側面には計58個の広告、案内用の電子看板が取り付けられた。
みどりの窓口前の通路には、文化勲章受章者の陶芸家大樋年朗さん(十代大樋長左衛門)が制作した大樋焼の陶壁(幅約8メートル、高さ約4メートル)が設置された。「日月の煌(きら)めき」と題し、ベンガラ色の壁面に金と銀の円形などをあしらった。
オーストラリアから旅行で訪れたポール・マークスさん(58)とピン・リンさん(52)夫妻は、「創造的な美しさと地方の雰囲気が感じられ、素晴らしい。美術館のようで、一つ一つ足を止めて見てしまった」と感激していた。
京福電鉄・嵐山駅構内(右京区)の「さくらの庭」に、日本三大桜の一つ、福島県三春町の「三春滝桜」が植えられている。11日で4年を迎える東日本大震災を忘れないようにと、同県で結成された男性4人組の人気グループ「GReeeeN」のリーダーで、京都市出身のHIDEさん(34)が寄贈した桜だ。今年、植樹から2度目の春を迎える。関係者らは同駅での初開花に期待を膨らませている。(仁木翔大)
三春滝桜は、樹齢1000年を超える紅枝垂れ桜で、国の天然記念物に指定されている。
GReeeeNのメンバーは4人全員が歯科医。震災後、歯科医として身元不明遺体の検視にも加わったというHIDEさんが2010年に株分けされた苗木を購入し、同市内の実家で育てられていたという。
同電鉄と、その社員らでつくる有志グループは11年6月、被災地の風評被害を防ごうと、岩手、宮城、福島各県産の商品を販売する復興支援の催しを同駅で開催。そこで、この苗木の存在を知り、「被災地の復興にも関心を持ってもらおう」と植樹を計画した。
HIDEさんに打診したところ、「鉢植えから出して大地に根づかせたい。京都の人たちが桜を見て、被災地を忘れないでもらえたら」と快諾してくれたという。
植樹は、同駅の改装に合わせ、13年6月に実現。当初は約5センチだった幹回りが、現在では約15センチにまで成長し、高さも50センチ以上伸びて2メートルを超えている。有志グループの代表、長井喜美さんは「去年よりは、開花する可能性が高いと思う」と楽しみにしている。
同電鉄は昨年の3月11日に、被災地の写真や復興を願うメッセージを車両内に掲示した特別電車を運行。今年は、11日にHIDEさんのメッセージを特別電車に掲げる予定という。長井さんは「京都でも、震災を風化させない活動をしていきたい。三春滝桜が、そのシンボルになれば」と願う。
桜は、HIDEさんによって「キミマツサクラ」と名付けられた。桜の前に設置された銘板には、HIDEさんの思いが、こう刻まれている。
「東北の復興を祈り、京都に訪れた人の幸福を願い、雨の日も、風の日も、年に一度だけ花を咲かせて待ってます」
◇県、刈り取り船1隻追加
昨夏、琵琶湖で大発生した水草によって悪臭などの苦情が相次いだことを受け、県は新年度、水草を刈り取る専用船を1隻増やして対応にあたる。
琵琶湖の南湖では1994年の大渇水以降、夏場にしばしば水草が増殖するようになった。繁殖力が強い外来種の場合、景観を損なうだけでなく、船舶の動きを阻んだり、岸に打ち上げられて悪臭を放ったり、浄水場に流れ込んで水道水に異臭がしたりと、生活への影響も出ている。
県はこれまで、バリカン状の刃で水草を刈り取る船「スーパーかいつぶり2」、カゴ状のアームで浮遊する藻をかき集める「げんごろう」の2隻を所有。
水草の量が多い時期には民間業者にも委託してきたが、昨年7~9月に外来種のコカナダモが大発生した際、除去作業が追いつかなかったため、新たに刈り取り用の船を購入することにした。購入費と除去作業も含めた関連事業費は約6300万円。県は「速やかに除去に対応できるようにしたい」としている。(小野圭二郎)