政治そのほか速
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JR福知山線脱線事故から10年となるのを前に、三田学園中高(三田市)の吹奏楽部の卒業生らが、三田市天神の市総合文化センターで24日に追悼コンサートを開く。2010年以来の開催で、メンバーは「自分たちよりも若い世代にも事故の悲しみ、安全の大切さを知ってもらいたい」としている。
企画したのは、同学園で中・高の6年間、吹奏学部に所属した小林春彦さん、喜田智也さん、中平雄大さん(いずれも28歳)らでつくる「三田市JR事故有志音楽仲間の会」。「追悼コンサート&希望トーク」として実施する。
小林さんらは、市内の合同演奏会などで顔見知りだった他校の女生徒が犠牲となったことから、当時の音楽仲間らと5年前の4月25日に追悼コンサートを開催。仲間はその後、それぞれの道に進み、顔を合わせる機会も少なくなっていたが、今回、「10年の節目に」と、再び開くことにした。
当日は、市内の三田混声合唱団や、三田少年少女合唱団、三田市民オーケストラ(有志)、ウインド・アンサンブル・コスモス(有志)などが数曲ずつ演奏する。また、出演者がそれぞれの10年について話す予定。
イベントの総合司会を務める小林さんは「事故を風化させてはいけないという思いを、子供たちに伝えたい」と話している。開演は午後7時。入場無料。問い合わせは小林さん(090・6668・1777)へ。
統一地方選の後半戦で県内唯一の舟橋村議選(定数8)が21日、告示され、定数と同じ8人が立候補を届け出て無投票での当選が決まった。同村議選は2011年に続き2回連続の無投票となった。当選者の平均年齢は60歳近くに達しており、地元からは若手世代のなり手不足を指摘する声も出ている。
■共産が初議席
当選者の内訳は、現職5人、新人3人。党派別では自民2人、共産1人、無所属5人だった。共産は36年ぶりに公認候補を擁立し、現行の村議選が始まった1947年以来初の議席を獲得した。任期は30日から4年間。
同村議選はこれまで共産以外の候補者はすべて無所属で出馬し、党派色を薄めた地域代表という色が濃かった。今回選では、共産が公認候補を擁立する一方、現職2人が自民党派からの出馬に切り替えるという変化もみられた。
統一地方選は、選挙をまとめて実施することで経費を節約し、有権者の関心を高める狙いがあり、後半戦は市区町村の首長・議員選挙が対象だ。県内でも2003年統一選の後半戦では、7町村長選・16市町村議選が対象となっていた。
しかし、「平成の大合併」で県内自治体の再編が進み、合併後の自治体で選挙時期がずれた結果、現在は舟橋村議選だけとなっている。
■報酬は月15万
この舟橋村議選も、過去10年で選挙戦になったのは定数8に9人が立候補した07年のみ。03年、11年は無投票だった。
村議のなり手が少ない要因の一つに、村議の報酬が月15万円と県内市町村で最も安いことを指摘する声もある。富山市議と比べて4分の1の金額だ。村の担当者は、「村の財政を考えると、やみくもに議員報酬を高くはできない」と話すが、村議の報酬だけで家計を支えるのは厳しいのが実情だ。
今回選に出馬せず、引退する元村教育長の塩原勝村議(76)は、「意欲のある若者が手を挙げ、選挙で活発な議論が交わされるといいのだが……」と話す。
■一体感が課題
実際、若手世代の声をくみ上げ、反映させる村議会の役割は重要性を増している。同村が、旧来の住民と、宅地開発によって移住してきた住民との一体感をどう形作っていくかという課題を抱えているからだ。
同村は近隣市町と合併せず、面積が3・47平方キロ・メートルで日本一小さい自治体として知られるが、富山市街地まで車や鉄道で10~20分と交通の便が良い。宅地開発が進み、1986年に1455人だった人口は今年4月1日現在で3037人と2倍以上に増えている。
村では、子育て世代と高齢世代が助け合う「共助」を掲げた宅地開発を進め、定住人口を増やすことで将来の人口減を食い止める方策を進めている。こうした村の将来像について、新しい住民の意見も代弁する次世代の議員を、村の有権者が育てていくことも今後の課題となる。
◇大津で花フェスタ開幕
大津市由美浜の大津湖岸なぎさ公園サンシャインビーチで18日、「おおつ花フェスタ2015・春の緑化フェア」が始まり、多くの園芸ファンや家族連れらでにぎわった。19日まで。
市と市公園緑地協会が、市民に花と緑に親しんでもらおうと、春と秋に開催。花の苗や鉢植えを販売する専門店や個人店など約50店舗が出店した。
会場にはパンジー、マリーゴールド、ナデシコなどが並び、赤、黄、紫といった鮮やかな色合いで飾った。この日は6000人以上が訪れ、寄せ植えを学べるガーデニング教室や、森林ボランティア団体などを支援する「緑の募金」への寄付活動も行われた。
大津市里の主婦田中晴子さん(76)は「色々な花があって目移りしそう」と熱心に花を選んでいた。
19日は午前10時~午後3時、花の苗のオークションや無料配布、くじの抽選会などがある。
(猪股和也)
舞鶴市の由良川の堤防建設に伴って移転した大川神社の御旅所・野々宮神社の完成を祝う遷座奉祝祭が18日、新社殿前で営まれた。
旧社殿は由良川河岸にあったが、国が整備する堤防の予定地となったため、昨年7月に取り壊されていた。新社殿は、旧社殿から約50メートル内陸側の国道175号沿いに新築され、洪水対策として土台が約2メートルかさ上げされた。覆い屋の下には神輿(みこし)が置けるという。
この日は、大川神社本殿へ移していたご神体を、神職が新社殿に戻し、舞姫が舞を奉納。氏子や建設関係者らが玉串をささげた。
野々宮神社は、大川神社の祭神を招いた地元の漁民、野々四郎をまつっているとの言い伝えがあり、高田和史宮司(40)は「大川神社の創建にかかわった大切な神様。氾濫が相次いだ由良川の鎮護を、絶えることなく祈り続けたい」と話した。
◇戦争の悲惨さ 孫世代ら語り継ぐ
終戦70年を迎え、戦没者の遺族が高齢化する中、孫やひ孫らの世代でつくる県遺族会青年部が18日、結成された。大津市内のホテルで新しい会員ら約100人が出席して結成大会があり、戦争の悲惨さを語り継ぐ決意を新たにした。
県遺族会は主に戦没者の追悼式典や国内外の戦跡の訪問などに取り組んできた。しかし、会員の平均年齢は戦没者の配偶者が97歳、会の中心を担ってきた子どもの世代も74歳となり、昨年には同会が主催してきた県戦没者追悼式の運営が難しくなり、県の主催へと変わった。
同会は子ども世代の会員2499人に、孫やひ孫の世代について調査。3353人が確認でき、県内在住で、同会の事業に参加経験がある18歳以上の男女622人に呼びかけ、162人が入会した。内訳は、7日現在で孫世代132人(平均年齢45・8歳)、ひ孫世代27人(同19・4歳)。
結成大会で、岸田孝一会長は「戦後生まれが8割を超え、戦争したことすら知らない人が増えている。しっかりと伝えていくことが大事」とあいさつ。続いてサイパン島で父親が戦死した相談役の国松善次元知事が講演し、「なぜ今さら私がと思うだろうが、頑固に語り継ぐことは誰かがやらなければならない」と呼びかけた。
祖父がフィリピンのレイテ島で亡くなった栗東市御園の小学校講師、甲斐聡美さん(49)は、「戦跡を訪ねた経験などをもとに、子どもたちに戦争の恐ろしさを伝えていく」と語った。祖父が沖縄で戦没した守山市守山の会社員、林祐美子さん(46)も「若い世代にとって戦争はテレビの中というイメージだが、少しずつ勉強して誰もが実感を伴うような活動にしたい」と話していた。(小野圭二郎)