政治そのほか速
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◇戦争の悲惨さ 孫世代ら語り継ぐ
終戦70年を迎え、戦没者の遺族が高齢化する中、孫やひ孫らの世代でつくる県遺族会青年部が18日、結成された。大津市内のホテルで新しい会員ら約100人が出席して結成大会があり、戦争の悲惨さを語り継ぐ決意を新たにした。
県遺族会は主に戦没者の追悼式典や国内外の戦跡の訪問などに取り組んできた。しかし、会員の平均年齢は戦没者の配偶者が97歳、会の中心を担ってきた子どもの世代も74歳となり、昨年には同会が主催してきた県戦没者追悼式の運営が難しくなり、県の主催へと変わった。
同会は子ども世代の会員2499人に、孫やひ孫の世代について調査。3353人が確認でき、県内在住で、同会の事業に参加経験がある18歳以上の男女622人に呼びかけ、162人が入会した。内訳は、7日現在で孫世代132人(平均年齢45・8歳)、ひ孫世代27人(同19・4歳)。
結成大会で、岸田孝一会長は「戦後生まれが8割を超え、戦争したことすら知らない人が増えている。しっかりと伝えていくことが大事」とあいさつ。続いてサイパン島で父親が戦死した相談役の国松善次元知事が講演し、「なぜ今さら私がと思うだろうが、頑固に語り継ぐことは誰かがやらなければならない」と呼びかけた。
祖父がフィリピンのレイテ島で亡くなった栗東市御園の小学校講師、甲斐聡美さん(49)は、「戦跡を訪ねた経験などをもとに、子どもたちに戦争の恐ろしさを伝えていく」と語った。祖父が沖縄で戦没した守山市守山の会社員、林祐美子さん(46)も「若い世代にとって戦争はテレビの中というイメージだが、少しずつ勉強して誰もが実感を伴うような活動にしたい」と話していた。(小野圭二郎)