政治そのほか速
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◇今季はや10万人 岡田さん関連催し続々
枚方市の遊園地「ひらかたパーク」が昨シーズン、入場者100万人を突破した記念に、今春から「ありがとうイヤー」と題した催しを展開し、好調を維持している。今シーズン(3月7日から)の1か月で訪れた入場者は10万人と、前年同期比10%増。園長の俳優、岡田准一さんを軸に、様々な企画を打ち出してきた担当者は「さらに多くの人に足を運んでもらえるよう、アイデアで勝負したい」と話す。(広瀬毅)
「おまー」
「キャー」という悲鳴の中、耳慣れない絶叫が聞こえてくる。「おまライド」に乗った人たちの声だ。
木製コースターの「エルフ」や、約50メートルの高さから落下する「メテオ」、ミニコースターの「ころっとろっこ」など、五つのアトラクションで、そう叫ぶのがお約束。岡田さんの決めぜりふ「おま」にちなんだイベントで、思い切り叫んだあとは、のどあめがもらえる。1か月で10万個が品切れになり、30万個を追加する人気ぶりだ。
今月12日に父親と乗った大阪市旭区の小学2年福田修也君(7)は「叫んで、すっとしたよ」。吹田市の会社員西沢康樹さん(45)も「ひらパーは手作り感や、工夫があって楽しいですね」と笑顔を見せた。
25日には、100万人突破で園長の任期を延長された岡田さんが、PRポスターでふんした「延長コード(1メートル)」を1800円(税別)で発売し、大型連休中の集客力アップを図る。
担当者は「家族連れに加え、近年は岡田さん人気もあって大学生のグループも増えている。今後も、それほどお金をかけなくてもできるいろんな企画を考えて提案していきたい」と話している。
江戸の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)と、北斎に影響を受けたフランスの版画家アンリ・リヴィエール(1864~1951年)の作品を紹介する「北斎とリヴィエール―二つの三十六景と北斎漫画―」(読売新聞社など後援)が18日、四日市市立博物館で始まった。
幕末から明治にかけて、日本の浮世絵はジャポニスム(日本趣味)の象徴として欧米の美術に大きな影響を与え、リヴィエールも北斎の「冨嶽三十六景」に魅せられて「エッフェル塔三十六景」を制作した。同展では、2人の「三十六景」作品を一堂に展示している。
また、人物、風俗、動植物、妖怪などを描いた「北斎漫画」約130点、版木約40点も紹介する。同館の田中伸一学芸員は「浮世絵の芸術性の高さを感じ取ってほしい」と話している。
5月31日まで(月曜休館、5月4日は開館)。料金は一般700円、高校・大学生500円、中学生以下無料。問い合わせは同館(059・355・2700)。
◇県立医大紀北分院に詩碑
人は生きねばならぬ――。県立医大付属病院の紀北分院(かつらぎ町妙寺)が創立60周年を迎えたことを記念し、分院敷地内に患者らを励ます詩碑が建立された。地域医療を長年支えてきた功績に感謝し橋本ロータリークラブ(橋本市)が寄贈した。
同分院は1955年、県が「紀北病院」を買収して開設され、現在は10診療科と104の病床がある。
詩碑は御影石製で高さと幅約1・5メートル、奥行き約12センチ。詩人の坂村真民(しんみん)(1909~2006年)が「鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ 怒濤(どとう)の海を飛びゆく鳥のように 人も混沌(こんとん)の世を生きねばならぬ」などとつづった詩が刻み込まれ、正面玄関前に建立された。熊本県出身の坂村は愛媛県砥部町に居を構えて活躍。「念ずれば花ひらく」の作品が有名で、「癒やしの詩人」とも呼ばれた。
また、同クラブから時計塔も贈られ、詩碑のそばに設置された。高さ約5メートルのポールの先端に円形の表示板が付いている。
16日に関係者約50人が参加して除幕式が行われた。同クラブの吉田裕会長(74)は「詩は病気で苦しむ人たちに生きる勇気を与えてくれるだろう」と話し、同分院の滝谷年克事務室長(58)は「詩碑の言葉から、人は生かされ、頑張って生きていくべき定めがあることがよく伝わってくる。闘病でつらい気持ちにある患者らを力強く励ましてくれるのでは」と感謝していた。
富山グラウジーズの新リーグ「1部」参入を巡る動きについて、TKbjリーグの河内敏光コミッショナーが18日、試合の行われた富山市総合体育館を訪れ、意見を述べた。試合前、会場で報道陣の取材に応じたもので、富山の1部参入について「今季は上位の岩手や秋田に連勝しつつ下位チームとの試合で取りこぼしていて波はあるものの、チーム力や経営力は十分」と話した。
また、1部参入の要件となる5000人収容できるホームアリーナの確保について、河内コミッショナーは、県内で唯一の対象となる同体育館を「駅からアクセスもよく、会場が常に8、9割埋まれば選手と観客が一体となって良い雰囲気になる。新リーグになっても見劣りしない会場だ」と述べた。
ベルディのオペラ「椿姫」の名場面を紹介する「『椿姫』ハイライトコンサート~ええとこどり!」(篠山市主催)が26日、篠山市北新町、たんば田園交響ホールで開かれる。主演のソプラノ歌手坂口裕子さん(35)(たつの市)が14日、PRのため同ホールを訪れ、魅力を語った。(中野眞一)
「椿姫」は19世紀のパリを舞台に悲恋を描いたベルディの代表作。県立芸術文化センター(西宮市)開館10周年を記念し、佐渡裕さんの指揮で7月14日~26日、同センターで上演される。
今回、そのプレイベントとして約3時間の本公演の中から名場面を抜粋し、約2時間上演する。本公演で入るオーケストラや合唱はなく、ピアノ伴奏で歌う。歌はイタリア語だが、日本語の字幕や解説が付く。
「椿姫」の本場イタリアでも2年前、主演を務めた坂口さんは、昨年初めてたんば田園交響ホールの舞台に立ち「とても歌いやすい」と気に入ったという。この日はピアノ伴奏で一節を披露し、「どの曲も美しく、日常と離れた世界に浸ってほしい」と呼びかけた。ハイライトコンサートは26日午後2時から。一般500円、高校生以下300円。問い合わせは、たんば田園交響ホール(079・552・3600)へ。
ハイライトコンサートは、洲本市文化体育館文化ホール(19日)、県立芸術文化センター(22、23日)、小野市うるおい交流館エクラホール(29日)、豊岡市民会館文化ホール(5月2日)でも上演する。料金はいずれも500円。問い合わせは各会場へ。