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◇元NPO法人理事長を業務上過失致死容疑で大阪府警が逮捕
体調が良くなるなどとうたい、乳幼児に独自の施術をしていた新潟県上越市のNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」(解散)元理事長、姫川尚美容疑者(57)=新潟県上越市加賀町=が4日、神戸市の生後4カ月の男児を死亡させたとして業務上過失致死容疑で大阪府警に逮捕された。「信じられない」「うちの子だったら」−−。姫川容疑者を信用し、子どもに施術を受けさせていた母親たちの間に衝撃が広がった。【真野敏幸、堀祐馬】
関係者によると、姫川容疑者は1992年ごろから上越市で幼児教室を開いていたが、2000年ごろから「障害のある子どもが健常になる」「アトピーに効く」などとして、同市内の自宅などで乳幼児に独自のマッサージを施すようになった。「ズンズン運動」「対面抱っこ」などと名付け、首をひねったりもんだり、揺さぶったりしていたという。03年には同法人を設立、ここ数年は大阪や東京を中心に活動していた。
逮捕を受けて、同法人の理事としてかつて姫川容疑者と一緒に仕事をしていた同市の60代男性は「当初の、子育てを支援するという理念から逸脱してしまったのだろうか。男の子が死んだのが施術が原因だとしたら逮捕はやむをえない。非常に残念だ」と語った。
一方、03年ごろ、生後数カ月の息子に施術を受けさせたという同市の女性は「施術中、子どもが泣きじゃくって明らかに体に良くなさそうだったのでやめた。自分の息子が(死亡した男児と)同じ施術を受けていたと思うと恐ろしい」と話した。また、同法人の本部がある同市加賀町の近くに住む60代女性は「数年前になるが、虐待しているかと思うくらい年中赤ちゃんの泣き声が聞こえていた。子どもが思いっきり暴れているのを、職員らしき人が必死に押さえつけている様子が窓から見えたことがある。いずれ何かが起きるのではと心配していた」と振り返った。
県内では、13年2月にも新潟市の男児(当時1歳)が姫川容疑者の施術を受けた後、死亡している。県警は同11月、同容疑で新潟地検に書類送検したが、同12月に不起訴となった。県警幹部は、府警による逮捕を受け「(姫川容疑者は)過去に施術を受けた乳児が死亡したにもかかわらず、その後も同様の施術を続けていた。(府警は)乳児が死ぬ危険性を認識していたと判断したのだろう」と分析する。