政治そのほか速
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世界遺産・姫路城(姫路市)の西の丸庭園で恒例の「夜桜会」が開かれている。ライトアップされた桜と、夜空をバックに浮かび上がる真っ白な大天守が作り出す幻想的な雰囲気が楽しめるとあって、多くの人でにぎわっている。12日まで。
今年は平成の大修理が完成したことを記念し、例年より期間を延長して開催している。同庭園には、シダレザクラとソメイヨシノの約50本が植えられており、光に照らされた桜を盛んにカメラに収めるなどしていた。
夜桜会は午後6時~同9時(入場は午後8時30分まで)。期間中、三味線やジャズのコンサートも予定されている。問い合わせは、姫路城イベント実行委員会事務局(079・287・3652)。
よさこい踊りを全国各地のチームが披露する「京都さくらよさこい」(読売新聞大阪本社特別協力)が4日、京都市役所前広場(中京区)や下鴨神社(左京区)などで始まった。5日も行われ、2日間で過去最多の計約4500人(150チーム)が参加する。
同広場で行われた開会式で、学生運営委員長の京都大文学部3年、堀内幸之助さん(20)が「すべての人に笑顔を届けられるように頑張りたい」とあいさつ。その後、立命館大の学生らで作る「京炎そでふれ!おどりっつ」が躍動感あふれる演舞を披露した。
同広場には、号外を発行できる読売新聞の特別号外車も登場。号外約600部が配られた。
湖北の春の風物詩「長浜曳山まつり」(13~16日)を前に、今年と来年出番の曳山を入れ替える「曳山交替(こうたい)式」が4日、長浜市元浜町の曳山博物館前であった。
まつりは約400年前に始まったと伝わり、国が重要無形民俗文化財に指定。
曳山は13基あり、普段は地域の山蔵で保管されているが、次回出番の4基は同館で修理や展示されている。
今年の出番山は「猩々丸(しょうじょうまる)」、「鳳凰山(ほうおうざん)」、「高砂山」、「壽山」で、この日は子どもたちが太鼓、鉦、笛で演奏する「しゃぎり」が響く中、法被姿の男衆が「ヨイサー、ヨイサー」と威勢よく蔵から引き出し、地元まで巡行。その後、来年の出番山が搬入された。
札幌市・北円山の閑静な住宅街の、ビル地下にひっそりと暖簾(のれん)を掲げる和食店。
店主の川原恭弘さん(37)は道北の豊富町で生まれ育ち、調理の専門学校を卒業後、19歳から和食の道へ。すすきのの和食店などで腕を磨いた後、29歳の若さで独立した。北24条で人気店「海鮮居酒屋 北海」を営んでいたが、現在の店舗にたまたま縁があって2012年、店名も新たに移転オープンした。
その店、「季節処(きせつどころ) 川原」のメニューの主軸は、旬の魚介類や野菜を使った「本日のおすすめ」だ。品書きの組み立ては“素材ありき”なので、毎日の仕入れは真剣勝負。なかでも、メインの魚介類は、修業時代から付き合いがあるという「すすきの市場」の鮮魚店へ足繁(しげ)く通い、目の前の素材と向き合いながら、アイデアを膨らませてゆく。
川原さんの料理は、素材の持ち味をシンプルに楽しめる“引き算”の調理法が基本スタイルだという。例えば、この日の「おすすめ」に登場した「金目鯛(きんめだい)の煮つけ」は、醤油(しょうゆ)と砂糖、日本酒のみの煮汁でサッと炊き上げる。朱色の皮目に照りのある煮汁をまとい、一見、濃厚そうだが、箸を入れると、中の身は真っ白で、食感は驚くほどふっくら。金目鯛からにじむ上品な脂と、こっくり甘辛い煮汁が口の中で見事に調和する。
天ぷらは、食材によって衣の配合や厚みを微妙に変え、徹底的に油を切ることで、外はサクッ、中はほっこりの仕上がりに。ヒラメの刺し身は、「歯応えの違い」を楽しんでもらおうと、ひと切れで胴とエンガワを同時に味わえるようにさばく。料理の細部まで心を砕いている。
「修業時代から見守ってくださる長年のお客さんに、今も育てていただいています」と川原さん。そんなご贔屓(ひいき)から「何か旨(うま)いもん食べさせてよ」と一任される時はプレッシャーを感じるが、その分、励みにもなる。「『今日もおいしかったわ』と満足していただけた日は、テンションが上がりますね」
日本酒党の川原さんが取りそろえる地酒も、磯自慢や鶴齢、秋鹿など、なかなか通好みのラインアップ。
初めて訪れるなら、まずは先付、お造り、八寸、天ぷらと全12品を少しずつ味わえる「おつまみコース」(予約不要、2160円)を試してほしい。心憎い品ぞろえの地酒とともに味わえば、再び暖簾をくぐりたくなるはずだ。(文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)
【住 所】 札幌市中央区北3西26 N2ビル地下1階 (電)011・614・8588
【営業時間】 午後5時~午前0時(ラストオーダー午後11時30分)。日祝定休
【主なメニュー】 (日替わりメニューの一例)カニしんじょう702円、金目鯛の煮つけ1296円、お造り盛り合せ(三点盛り)1512円、穴子の白焼756円、春野菜の天ぷら盛り合せ918円など
※メニュー、価格などは変更されている場合があります。
明治時代に活躍した三重県選出の衆院議員土居光華(こうか)(1847~1918年)が、伊藤博文や板垣退助ら当時の政治家や経済人らと交わした書簡215通が親族宅から見つかった。書簡は土居の自宅があった縁で松阪市に寄託され、市立歴史民俗資料館で「土居光華書簡展」として一部が公開されている。
ひ孫の赤塚邦代さん(77)(松阪市殿町)によると、書簡は東京都北区に住む赤塚さんの兄の自宅に保管されていたが、一昨年に兄が他界。兄の親族は「土居は松阪に縁があるので」と申し出て、赤塚さんを通じて同市郷土資料室に寄託した。
書簡には、板垣が1882年(明治15年)4月に遊説先の岐阜で暴漢に襲われた岐阜事件に関するものもある。事件2日後、吉田茂元首相の実父で板垣の側近だった竹内綱が土居に手紙を送付。「けがは大いに気になるが案外軽かった。次第に全快しますのでご安心ください」などとつづっている。
他にも、大隈重信、犬養毅ら首相経験者、実業家の渋沢栄一、破傷風菌の研究で知られる北里柴三郎、大倉財閥の創始者大倉喜八郎、辛亥革命の指導者・孫文など、近代史を語るうえで欠かせない人物との書簡が含まれ、大正時代に政界を揺るがした旧日本海軍への贈賄事件「シーメンス事件」なども話題となっている。
書簡の解読を進める郷土資料室の杉本喜一さん(57)は、「教科書に登場する人物の手紙が次々と見つかり、歴史的にも重要」と話し、書簡に解説文を付けた史料集を1年かけてまとめる予定。赤塚さんは「土居光華について広く知ってもらうきっかけになれば」と話している。
企画展は5月6日までで、月曜休館。書簡24点を含め、約50点の資料を展示している。入館料は一般100円、小中高生50円。問い合わせは市立歴史民俗資料館(0598・23・2381)。