政治そのほか速
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戦国武将ブームの先駆けとなった「名古屋おもてなし武将隊」のメンバー5人が卒業する「出立(しゅったつ)式」が29日、名古屋市中区の名古屋城二之丸広場で開かれ、大勢のファンらが別れを惜しんだ。
武将隊は2009年、名古屋開府400年に合わせて結成され、一部のメンバーを入れ替えながら織田信長や豊臣秀吉ら名古屋ゆかりの武将6人と陣笠隊4人が名古屋の魅力をPRしている。この日は、結成時から在籍する前田利家をはじめとする5人が出立式に臨み、演舞などを披露。半田市から訪れた利家ファンの榊原真弓さんは「毎回話が面白く、元気をもらっていた。5年間ありがとうと言いたい」と涙ぐみながら話した。
新たなメンバーは4月4日にお披露目される。
統一地方選の前半戦である県議選の告示が3日に迫った。地方議会や議員の実態を検証し、課題を探る。
「予算、ありがとうございました」。県議会2月定例会最終日の3月18日、2015年度当初予算案などが可決され閉会すると、谷本知事は各会派を回り、県議らと笑顔で握手を交わした。最終日に恒例の風景だ。
14年の知事選で、県議らは共産党などを除いたほぼ「オール与党体制」で谷本知事を支援。明確に「反知事」を表明するのは3人にとどまる。
地方自治体は、首長と議員が別の選挙で選ばれる「二元代表制」で、議会には強い権限を持つ首長の監視機能などが期待されているが、県内では両者の「緊張関係」は乏しい。県議会事務局によると、谷本知事が初当選した1994年以降、県議会で知事提出の議案を否決・修正した例はない。読売新聞の取材では、県内19市町でも、2011年の前回統一選以降で首長提出の議案を否決・修正したのは計9件だけだ。
谷本知事は県議会との関係について「いたずらに対決することだけが二元代表制ではない。互いに良いものをくみ取り、施策に反映すべき」と話す。
ある県議は、「多くの議員は、地元の事業がなくなったり後回しにされたりすることを恐れ、予算編成権を持つ首長が嫌がることはしない」と話す。別の県議は、かつて、執行部幹部の再任を阻止する機運が高まったが、立ち消えになったことに触れ、「難しい問題は執行部が事前に各会派の要職に根回しし、ベテラン議員は知事との関係に気を配る」と打ち明けた。
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議員には政策立案能力が求められるが、県内の議会ではどうか。
読売新聞の取材では、前回統一選以降、議員提案の政策条例は、県議会では「いしかわの酒による乾杯を推進する条例」など2件、19市町では加賀市と金沢市で計3件だけ。ある県議は「多くの議員は、議員になることが目的で、実現したい政策がない」、ある市議は「ほとんどの議員は執行部に予算を付けてもらうことにしか興味がない」と話した。
議員提案で09年に成立した改正「県いしかわ子ども総合条例」は全国で初めて、小中学生の保護者に子供に携帯電話を持たせない努力を義務付けた。提案に関わった元県議は「執行部は住民の反発を恐れて反対し、ベテラン議員は執行部の意をくんで反対した。保護者団体が賛同してくれて、やっと議会内の理解を取り付けた」と振り返り、“執行部の壁”を切り崩す難しさを吐露した。
東北大の河村和徳准教授(地方政治論)は、「多くの議員は、地元と役所をつなぐ『メッセンジャー』でしかない。北陸新幹線を活用するなどし、まちづくりを進める提案力が求められる」と指摘している。
近江八幡市安土町の「安土城天主 信長の館」で、安土城をコンピューターグラフィックスで再現した映像「絢爛(けんらん)安土城」の映写が始まった。
上映は15分間で、30~40人の観客が200インチの大画面でシアター型の仮想現実(VR)を楽しむことができる。築城の総棟梁(とうりょう)を務めた岡部又右衛門が、織田信長とも接したイエズス会宣教師のルイス・フロイスを天主などに案内し、城下町を眺める趣向となっている。
入館料は3月末まで、大人500円、高校・大学生300円、小・中学生150円。4月からはそれぞれ600円、350円、170円。月曜休館。問い合わせは同館(0748・46・6512)。(小宮宏祐)
敦賀気比は29日の準々決勝で静岡(静岡)を今大会初のサヨナラ勝ちで破り、昨夏から2季連続でベスト4に進んだ。先制後、五回に追いつかれたが、九回にサヨナラ打で粘る静岡を退けた。昨秋の北信越、東海両大会の覇者による雨中の対決を約2万3000人が見守った。準決勝は大会第10日の第1試合で、夏春連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)と対戦する。
初回、先頭の篠原涼選手が敵失で出塁すると、4番平沼翔太選手が二死二塁の場面で、先制となる2点本塁打を右翼ポール際に放り込んだ。五回に味方の失策などで一挙3点を奪われて同点に追いつかれたが、最終回二死一、二塁の好機に、2回戦の仙台育英戦でも決勝打を放った林中勇輝選手が勝負強さを発揮して左越え二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。
五回に自らの捕球ミスで同点の走者をかえした中堅手の山本皓大選手は「思ったより打球が伸び、判断を誤った。準決勝は集中して臨む」と話していた。
東哲平監督は「選手には集中力を切らしたら負けだと伝えていた。一戦一戦力をつけている」と目を細めた。
◇1球1瞬 サヨナラ打呼んだ選球眼
フルカウントからの6球目。真ん中への直球と思いきや、手元で外へ流れるように落ちた。読み通りの変化球、スライダーだ。思わずバットが出そうになるのを必死でこらえた。ボール。2番中井基継選手へのこの四球で、九回裏二死一、二塁。続く林中勇輝選手がサヨナラ打を決めた。
序盤に3点を挙げ、エース平沼翔太投手はこの日も四回まで被安打1と危なげなかった。だが、チームは得意なはずの守備からほころび始めた。五回に失策絡みでまさかの同点に追いつかれ、中井選手は七回の攻撃で「公式戦で失敗した記憶がない」という送りバントを失敗した。「平沼が3点もとられるはずがない」。動揺が気の緩みを招いた、としか言いようがない。
新チームの持ち味は堅い守りと、つなぐ野球。「守備とバントが得意」(東哲平監督)な中井選手はその象徴で、1回戦では2本の送りバントを確実に決めていた。だがこの試合、振り出しに戻された後の大事な場面で仕事をし損じた。
思い出せ。俺たちの野球を――。そう念じ、ナインで「延長戦になる前に試合を決めよう」と声を合わせて臨んだ最終回。迎えた好機でここ一番の集中力を発揮し、四球を選んだ。「どんな形でもいい。次につなかれば」と振り返った。
準決勝は、昨夏の準決勝で敗れた大阪桐蔭が相手。昨夏は「ベンチで何もできず、悔しかった」という中井選手は、「隙のない、つなぎの野球で先輩の借りを返す」と力を込めた。
(平井宏一郎)
サッカーJ2・ツエーゲン金沢は29日、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で、FC岐阜と対戦し、2―0で勝利した。アウェー初勝利を挙げ、成績は2勝2敗。順位を10位に上げた。次節は4月1日午後7時から、金沢市の西部緑地公園陸上競技場で、愛媛FCと戦う。
ツエーゲンは前半、守備陣も積極的に攻撃に加わり、岐阜を自陣でのパス回しに終始させた。後半開始直後の47分、カウンターで抜け出したMF佐藤和弘が左足を振り抜き、先制弾。68分にはPKで、MF清原翔平が2点目を決めた。
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野々市市野代の家電量販店では、約20人のサポーターらがテレビの前で応援。得点の度に歓声が上がった。白山市井関町、中学2年山岸颯汰君(14)は「佐藤のゴールが気持ち良かった。次は絶対に観戦に行く」と、意気込んでいた。金沢市の会社員吉田太貴さん(27)は「買い物に来たが、試合に見入ってしまった」と、勝利を喜んでいた。