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チェルシーに在籍する女性スタッフに対し、ライバルクラブがセクハラチャントを歌っていたことが発覚した。6日付の英紙『テレグラフ』など複数のメディアが報じている。
被害にあったのは、チェルシーのメディカルスタッフであるエヴァ・カルネイロさん。チェルシーの試合を観ていると、選手が負傷した際に女性スタッフがピッチに入って治療にあたる姿を印象的に思うファンも多いだろう。
今季、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティのホームで行われた試合で、サポーターからエヴァさんに対して性的なチャントが送られていたことが、『BBC』のテレビ番組で明らかになった。
チェルシーの広報は、同紙に対し「平等への問題は、特に私たちが真剣に取り組んでいることだ。こういった振る舞いは受け入れられるものではなく、試合から追放しなければならない」と話した。また、この問題には、イギリスの反差別団体『キック・イット・アウト』も調査に乗り出しているようだ。
エヴァさんはジブラルタル出身でスペイン人の父とイギリス人の母を持ち、イギリスオリンピック医療研修所やイングランド女子代表で医療スタッフとして従事するなど、スポーツ医療の世界で活躍していた。チェルシーには2009年2月に入団している。
エヴァさんは過去のインタビューで、「女性であれば、みなプロフェッショナルな生活、個人的な生活において成功することを望んでいる。私たちには、これが可能であり、彼女たちの現状が改善されていく必要がある」と語っていただけに、今回の騒動には肩を落としていることだろう。