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【エンタがビタミン♪】櫻井翔が被災地、福島で見た除染の現状。「黒い袋がなくならねば復興は難しい」

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【エンタがビタミン♪】櫻井翔が被災地、福島で見た除染の現状。「黒い袋がなくならねば復興は難しい」

【エンタがビタミン♪】櫻井翔が被災地、福島で見た除染の現状。「黒い袋がなくならねば復興は難しい」

 櫻井翔が、月曜日のキャスターを務める報道番組『NEWS ZERO』で東日本大震災の被災地を訪れ、福島第一原子力発電所事故による放射性物質の除染作業を体験した。彼は人々が大変な思いをして除染を行いながらも、除染廃棄物を入れた袋が広大な敷地に山積みとなっている現状を目の当たりにする。

2011年3月11日に東日本大震災が発生してから4年となる。9日の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)では、キャスターの櫻井翔が被災地の福島県富岡町から中継を行った。富岡町は原発事故による除染特別地域であり、櫻井が事前に除染作業を手伝ったVTRが放送された。

現在は避難中のご夫婦2人による自宅の敷地、約1000坪を除染する。震災から間もなく4年となる2月末にようやく除染作業が始まり、ご主人は「首が長くなる思いで待った」という。庭木が生える敷地は重機が使えないために、手作業で除染することとなる。櫻井もヘルメットにマスク、手袋などで装備して雑草や落ち葉をかき集め、土を削りとり、岩の苔をこすり落としながら「果てしないですね」と作業の大変さを実感した。

こちらのご夫婦は除染が終えたら「町に戻りたい」と考えているが、実は周辺の人々で戻りたいという声は少ない。『除染後に富岡町に戻りますか?』とのアンケート調査では「戻る」(11.9%)に対して「判断がつかない」(30.7%)、「戻らない」(49.4%)となった。避難先で生活基盤ができたことも要因の1つだが、それとは別に除染廃棄物の実態が大きく影響しているらしい。

櫻井翔も体験した除染作業で集めた除染廃棄物は、黒い大きな袋に入れてJR富岡駅前の広大な敷地に作られた“仮置場”に持っていかれる。櫻井はその現場を車で通りながら「右も左も黒い袋に挟まれるような感じ…すごい量…」とぼう然とする。この“仮置場”だけで約14万個の黒い袋があり、毎日約2000個のペースで増え続けている。その状況を知って町に戻ろうと思わない人も多いのだ。

除染廃棄物は“仮置場”に約3年保管され、その後福島県の双葉町、大熊町の“中間貯蔵施設”へ移され、そこから県外の“最終処分施設”に運ばれる仕組みとなっている。さらに櫻井を驚かせたのは、黒い袋がいつ富岡町から“中間貯蔵施設”へ搬入されるか見通しさえ立っていない現状だ。彼は「富岡町、そして双葉町、大熊町から黒い袋がなくならない限り、除染が進んでも本当の意味での復興は難しい」と感じていた。

3月11日が近づくにつれ新聞各紙でも被災地の現状を伝えていたが、仮設住宅での孤独死が2014年では過去最悪の44人となるなど辛い報道が多い。復興の現状を知り、今一度何をすべきか考える必要がありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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