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高橋名人のゲーム今昔物語 第19回 シンプルだからこそ熱くなる!『VS RENDA』編

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高橋名人のゲーム今昔物語 第19回 シンプルだからこそ熱くなる!『VS RENDA』編

 高橋名人のゲーム今昔物語 第19回 シンプルだからこそ熱くなる!『VS RENDA』編

 1978年にスペースインベーダーやブロック崩しが登場してから、ビデオゲームのブームが始まったと言っても過言ではないのですが、その時代の機械には、余分な能力は無く、ボタンを押す動作ひとつにしても、人間の己の力や技を使って遊んでいたのです。
 中でも「連打」に関しては、とにかくボタンを限られた時間の中でより多く押すために、みなさん苦労していました。
 
 【関連リンク】高橋名人のゲーム今昔物語 第18回 ゲーム性とストーリー性の進化、現代ならではのアドベンチャーゲーム
 
 その行為が一番必要だったゲームといえば、KONAMIさんの「ハイパーオリンピック」になります。
 
 このゲームは、連打する、タイミングよくボタンを押す、そしてボタンの押す長さで角度を決めるという、基本的な事をボタン操作のみで行うのです。
 
 代表的な競技として紹介すると
 
 ・100メートル競走
 スタートと同時にボタンを押し始めます。
 連打が速いほど、タイムが短くなっていきます。
 
 ・走り幅跳び
 助走路は、100メートル競走と同じで、出来るだけ速く走ります。
 踏切線の時に、JUMPボタンをタイミングよく押します。
 JUMPボタンを押している間、ジャンプ角度が上がっているので、希望の角度になった瞬間にJUMPボタンを離すと、速度と角度によって、距離が伸びていくのです。
 
 ・ハンマー投げ
 ボタンを押し始めると、回転を始めます。
 勢いが付いたところで、ハンマーを離すタイミングでボタンを押します。
 走り幅跳びと同じ様に、角度を決めてやると、回転する速度と角度で飛距離が伸びていきます。
 
 
 ここまで書いていくと皆さんも気づかれるように、様は「連打する速度が速ければ早いほど記録が伸びる」のです。
 私のやっている叩き撃ちでは、その速さに限りがありますので、当時のユーザーは、いろんな器具を使ってボタンの連打を始めました。
 まずは、コインやピンポン球。
 つまり、「ボタンを左右に擦る」という、擦り技なんですが、指でやると爪を痛めてしまいますし、ボタンの段差のために指先が痛くなってしまいます。
 そこで、ボタンに当たる部分がスムーズになるように、円形のコインかピンポン球などで擦るのです。
 コインを使った場合、ボタンの左右の塗料は禿げていきますし、ボタンの寿命もかなり短くなった様です。
 
 次に用意したのは、スチール製の定規でした。
 片方を固定してやって、逆方向を弾くようにすると、定規の振動によって、ボタンを連打出来るというものです。…

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