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東京大学は3月9日、地球以外の太陽系天体に「原始的な微生物を育みうる環境が現在も存在する」ことを初めて実証したと発表した。じ、人類の夢がついに……!
環境の存在が確認されたのは「エンセラダス」という衛星。エンセラダスは土星の第2衛星で、見かけは氷の塊のように見えるが内部に液体の地下海を持つ。
地球上の生命は太陽からの光エネルギーや地球からの熱エネルギーに依存して生命活動を行っている。そのため、エンセラダスのように太陽光が届かない地下海で生命生息環境があるかどうかは、これまで不明とされてきた。しかし今回、エンセラダス内部の地下海で微生物を育みうる「熱水環境」が存在することが明らかになったのだ。
研究に携わったのは、東京大学 大学院新領域創成科学研究科の関根康人准教授と海洋研究開発機構 海洋地球生命史研究分野の渋谷岳造研究員ら。NASAが開発した土星系探査機「カッシーニ探査機」のデータから欧米チームは海水中にナノシリカ粒子が含まれることを発見。それに対し日本チームはエンセラダス内部の環境を再現する実験を行い、ナノシリカ粒子を生成するには「海底熱水環境」が存在しなければならないことを明らかにした。
「海底熱水環境」存在の発見により、エンセラダスに「生命生息環境」があることが証明された今回の発表。地球外生命の発見に向けた大きな進展と言えるだろう。