政治そのほか速
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あるAnonymous Coward 曰く、
2011年の「アラブの春」以降激しい内戦が続いている中東・シリアだが、内戦の一因として気候変動による深刻な干ばつの影響があったとする論文が3月2日付けで「米国科学アカデミー紀要 (PNAS)」に掲載されている(PNAS掲載論文、ハフィントンポスト、ロシアの声)。
シリアでは2006年後半から3年にもわたる史上最悪の干ばつが発生しており、もともと余裕のなかった農業問題が悪化。国民の1割弱に当たる150万人が都市部に移住せざるえなくなり、人口急増で都市が不安定化したところに、さらに干ばつによる食糧価格の高騰や、栄養不足による病気の増加が混乱に追い打ちをかけたという。もちろん干ばつは自然な状態でも発生するものだが、論文ではシミュレーションや観測結果から、近年の気候変動の影響により深刻な干ばつの発生確率が2倍から3倍に高まっていたことに着目している。
歴史を紐解けば、飢饉が続いた結果、大きな内乱が発生した例は数えきれないほどあるだろう。気候変動は現代においても既に同様の事態を引き起こしているのだろうか?