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【バルセロナ=奥平和行】韓国サムスン電子は1日、スマートフォン(スマホ)の最上位機種「ギャラクシーS」を刷新すると発表した。本体に金属やガラスを使って高級感を出すほか、カメラの性能を高める。米国と韓国では今夏から新たな決済サービスを始める計画。同社はスマホの競争激化により業績が伸び悩んでおり、新機種で巻き返す。
韓国サムスン電子が4月10日に発売するスマートフォン「ギャラクシーS6」(左)と「ギャラクシーS6エッジ」(1日、スペイン・バルセロナ)
5.1型の有機ELディスプレーを搭載した「S6」と、湾曲したディスプレーが両側の縁まで覆うデザインを採用した「S6エッジ」を4月10日に米国などで発売する。日本での販売開始時期は未定だが、NTTドコモとKDDI(au)が扱う見通しだ。
従来、ギャラクシーSは側面や裏面にプラスチックを使っていたが、アルミニウムと丈夫なガラスに変えた。ガラスに光を乱反射する特殊なフィルムをはさみ、光の当たり具合や見る角度によって色が変化するようにした。
MPU(超小型演算処理装置)は自社開発したコア(中枢回路)が8個ある製品を採用し、消費電力を35%抑えつつ、処理能力は20%高めた。カメラはホームボタンを2回押す操作により0.7秒で起動できる。処理能力の向上と光を取り込む性能が高いカメラの採用により、暗い場所で従来より鮮明に撮影できるようにした。
決済サービス「サムスンペイ」も始める。クレジットカードなどの情報をスマホに取り込み、店頭の読み取り端末にスマホをかざすだけで買い物ができる。
同様のサービスは米アップルの「アップルペイ」が先行しているが、店舗は「NFC」と呼ぶ無線方式に対応した読み取り端末を用意する必要がある。サムスンのサービスは買収先の技術を活用し、カードの磁気ストライプを読み取る従来型の装置にも対応する。同日の記者会見で同社幹部は「米国の小売店の9割で使える」と説明した。
米調査会社のIDCによると、世界のスマホ市場におけるサムスンのシェアは2014年10~12月期に前の四半期より8.8ポイント低い20%だった。新機種が好調なアップルがシェアを伸ばしているほか、中国やインドでは地場メーカーが勢力を拡大している。サムスンは新機種で巻き返しに向けた糸口をつかみたい考えだ。