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スクウェア・エニックスは2月、スマートフォン向けアプリ『ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶』(iOS版/Android版)をリリースした。ファイナルファンタジーといえば、ゲーム史に残る一作。その新作がスマートフォンで楽しめるとなって、喜んだファンも多いことだろう。
同作以外にも、スマートフォンの処理能力が向上したことで、往年の名作ゲームがスマートフォンアプリとしてリメイクされるケースが増えている。リメイクするにあたってポイントなどはあるのだろうか? 人気ゲーム2作品について、メーカー担当者に聞いてみた。
●『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(iOS版/Android版)
ドラゴンクエストシリーズの第5作『ドラゴンクエストV』。プレイステーション2やニンテンドーDSなど複数のゲーム機用にリメイクされているが、今回のアプリのベースとなったのは、ニンテンドーDS版。本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの藤本則義さんにリメイクの際のポイントを聞いた。
「スマートフォンアプリにするにあたり、最も力を入れたのは操作性。両手でプレイすることが基本のゲーム機とは異なり、片手でも簡単に操作できるよう、操作全体をシンプルに刷新し、画面にタッチする回数を減らしました」(藤本さん)
アクションゲームやパズルゲームなどに比べ、同作はプレイ時間が長くなる。ユーザーにエンディングまでプレイしてもらうため、1回の戦闘でもらえる経験値やゴールドを多めにし、テンポよくストーリーを進められるようにしているそう。
反対にオリジナル作から変更していない点はあるのだろうか?
「ストーリーは一切変更していません。初めてプレイする人には重厚なストーリーを味わってもらい、コアなファンには懐かしさを感じてほしいですね」(藤本さん)
●『Crazy Taxi(TM) City Rush』(iOS版/Android版)
アーケードゲームとして一世風靡した後、ドリームキャストやニンテンドーゲームキューブ、プレイステーション3などに移植されたドライビングアクションゲーム『Crazy Taxi』。今作の開発を担当したセガネットワークスの野尻大介さんに話をうかがった。
「アーケード版ではハンドルで操作していた作品を、どうやってスマートフォンに落としこむのかが最大の課題でした。結果、アクセルは自動で行い、右左折をタッチやフリックで操作することで、同作の魅力である速いテンポをスマートフォンでも味わえるようにしました」(野尻さん)
スマートフォン版はアーケード版と違い、ステージ制を採用。…