家庭に伝わるひな人形や手作りのひな飾りを展示する鹿沼市の「おひなさまめぐり」が、市内の公共施設や店、家庭などを会場に始まり、
個性豊かなひな人形が各地で披露されている。今年で六回目で、近年は街歩きを楽しみながら見て回る人も多い。三月三日にかけて、
計七十三カ所で行われる予定。 (大野暢子)
拠点会場の「屋台のまち中央公園」(鹿沼市銀座)の屋内施設では、市内の家庭で保存されてきた昭和から平成までの段飾り四点を並べ、
華やかな空間を演出。江戸時代に作られたとされる貴重なひな人形も展示した。訪れた市内の女性(57)は「年月を感じさせない美しさ。
時代によって細部が違っているのも興味深い」と感激していた。
「まちの駅 新・鹿沼宿」(鹿沼市仲町)など複数の会場では、段飾りの近くにつるす「つるしびな」を展示。色鮮やかな古布に綿を詰め、
招き猫やホオズキなど、丸くてかわいらしいものを作るのが一般的という。市内の手芸愛好グループが毎年のように新作を作り、展示作品
に加えている。
催しでは、ガラスや鉄、木などで作られた創作びなのほか、ひな人形のクッキーを販売する菓子店、ひな祭り関連の書籍コーナーを
設けた市立図書館なども会場となっている。
主催する市観光物産協会の黒崎通(とおる)事務局長は「おひなさまめぐりに合わせて街の散策を楽しむ人や、ひな祭りの作品づくりに
励む高齢者が増えた」と地域への効果を語る。
各会場の場所や連絡先を載せたマップは、まちの駅や市役所などで入手できる。定休日や開館日時は、会場ごとに異なる。問い合わせは
市観光物産協会へ。
(※問い合わせ先省略。ソース元でご確認下さい)
ソース(東京新聞) http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150215/CK2015021502000146.html
写真=「屋台のまち中央公園」で展示されている、昭和から平成にかけて作られた段飾りの数々=鹿沼市で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150215/images/PK2015021502100059_size0.jpg