銚子市教育委員会は十三日、現在七校ある市立中学校を廃校とし、二〇二五年度までに新設する二校に統合する再編方針を発表した。
市を東西に分け、一九年度に西部地区中学(仮称)、二五年度に東部地区中学(同)を開校する。少子化により生徒数が減少し、
七校体制では集団生活の中で社会性を備えることができない上、部活動の実施などにも支障が出ると判断した。 (渡辺陽太郎)
西部中は第五と第六、第七中の三校を統合し、第五中の建物を校舎とする。一五年度から四年間かけ準備する。
東部中は第一と第二、第三、銚子中の四校を統合。銚子中を取り壊し、跡地に新校舎を建設する方針。
準備は西部中開校から二年で統合の影響を検証した後、二一年度から始める。制服や校歌は新しくなる。
遠距離通学の生徒も出るため、新設二校はいずれも銚子駅に近い市中心部に開校する予定。
公共交通機関の利用も認め、通学費補助やスクールバス運行なども検討する。
市教委の再編検討委員会は昨年、三校に再編する最終報告を出したが、
二十年後、全校で国が示す基準学級数を下回るため二校に減らした。
ただ、市は財政難で、東部中の新校舎建設費が拠出できるか不透明で、
市教委は「財政難が解消されない場合、計画見直しも必要となる」としている。
市内の中学校生徒数は、一九六二年のピーク時には七千七百二十五人いたが、現在は千五百六十九人。
十年後には九百十六人、二十年後には六百二十九人にまで減ると見込まれている。
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