厚生労働省は13日、労働制度改革についての最終報告書をまとめた。
働いた時間ではなく、成果に応じて賃金を決める「脱時間給」(高度プロフェッショナル)制度の創設や、有給休暇の取得促進などが
盛り込まれた。来年4月施行を目指し、労働基準法など関連法の改正案を通常国会に提出する。
「脱時間給」制度は、年収1075万円以上で為替ディーラーなど高度な専門業務に就く人が対象。企業側は本人の同意を得た上で、
▽在社時間などに上限を設定▽終業から翌日の始業まで一定時間を空け、1か月の深夜労働の回数を制限▽年104日以上の休日
――のいずれかの過労防止措置を講じなければならない。
正社員などフルタイムで働く労働者らの健康確保策として、企業に対し、有給休暇のうち「年5日」を消化させるよう義務づける。
中小企業に対しては、月60時間超の時間外労働に支払う割増賃金の割増率を現行の25%から50%以上に引き上げ、大企業並み
にすることも盛り込んだ。引き上げは法改正から3年後とする。
ソース(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/20150213-OYT1T50119.html