政治そのほか速
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赤十字国際委員会(ICRC)のマウラー総裁は13日、東京都内の日本記者クラブで会見し、イラクとシリアで活動する過激組織「イスラム国」が多様な勢力の集合体であり、支配地域での人道支援に当たって難しい交渉を余儀なくされていると明らかにした。
この中でマウラー総裁は、イスラム国が「(フセイン)旧政権関係者、イスラム原理主義勢力、国内外の戦闘員などさまざまなグループで構成されている」と説明。とりわけアサド政権やイスラム国、反政府勢力が入り乱れるシリアの状況は複雑で、ICRCが北部アレッポに人道支援物資を届ける際、安全なアクセス確保のための交渉に「6カ月間を要した」と語った。
その上で、現時点でイスラム国とは「『点』での接触にとどまっている」と指摘。アフガニスタンでの人道支援に当たって、反政府勢力タリバンの組織構成を理解するのに2~3年を要したことを挙げ、イスラム国の内情は依然不明な点が多いと強調した。
総裁はまた、イスラム国に拘束され「殺害」映像が公開された後藤健二さんについて、ICRCが昨年11月に後藤さんの家族から、居場所に関する情報がないか問い合わせを受けたと明かした。ただ、家族への返答内容や、後藤さんをめぐるイスラム国との接触の有無に関しては「詳細は話せない」と明言を避けた。同じく拘束された湯川遥菜さんの家族とは接触しなかったという。