政治そのほか速
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戦後70年の安倍晋三首相談話を検討する有識者懇談会(21世紀構想懇談会)の座長代理を務める北岡伸一国際大学長は9日、東京都内であったシンポジウムで、先の大戦を「侵略戦争」と位置付けた上で、「私は首相に『日本は侵略した』とぜひ言わせたい」と述べた。
北岡氏は、座長の西室泰三日本郵政社長と並ぶ21世紀構想懇の中心メンバーで、今回の発言は7月にまとめる懇談会の報告書に影響する可能性がある。首相は戦後70年談話について「歴代内閣の立場を全体として引き継ぐ」とする一方で、1995年の村山富市首相談話の「植民地支配と侵略」などの表現を継承するかは明言していない。
北岡氏はシンポで「日本が侵略戦争をしたのは明らかだ」と指摘。会場との質疑で「日本の歴史研究者の99%は『日本は全体として侵略し、悪い戦争をし、多くの中国人を殺して誠に申し訳ない』と言うと思う」とも述べた。
一方、「戦後70年に謝罪が中心に来るか、というメディアには違和感がある」などとし、懇談会の報告には未来志向などをバランスよく盛り込むべきだと強調した。また、談話の内容はあくまで首相が最終判断するとした。【高橋克哉】