９日朝、兵庫県・淡路島の洲本市中川原町の民家２軒で、６０～８０歳ぐらいの男女計５人が刃物で刺されるなどしているのが見つかった。

　　５人全員の死亡が確認された。県警洲本署は、関与を認めた近くの無職平野達彦容疑者（４０）を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、容疑を殺人に切り替えて捜査。５人には平野容疑者の親族が含まれているとみられ、同署は身元確認を進めるとともに動機などを調べる。

　　午前７時１５分頃、洲本市中川原町中川原に住む女性から「お父さん、お母さんが刺された」と１１０番があった。同署員が民家の中で女性２人、外で男性１人が血を流して倒れているのを発見。３人には刺し傷があり、病院に運ばれたが、死亡が確認された。

　　同７時４５分頃、同署員が近くにいた平野容疑者に職務質問したところ、関与を認めたため、この３人に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。平野容疑者の服には血が付いていた。「弁護士が来るまで何も話さない」と言っているという。

　　同８時頃には、３人が死亡した民家から南に約１００メートル離れた別の民家でも、８０歳代とみられる男女２人が血を流して死亡しているのが見つかった。２人も刺されたとみられ、同署は、平野容疑者が関与したとみて、この男女２人の事件についても詳しく調べる。