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ソフトB・内川 イチロー化で調整万全

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ソフトB・内川 イチロー化で調整万全

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マシンを使ってトレーニングを行う内川。右が小山氏

 ソフトバンク・内川が27日、鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で自主トレを行った。米大リーグ、マーリンズと合意したイチローのアドバイスで「初動負荷理論」の研究者である小山裕史氏に師事。目からウロコの連続で“長寿ボディー”と“イチロー打法”の習得に手応えをつかんだ。また工藤監督の下で“ガム断ち”も決意し、さらなる進化を目指す。

 内川は初めて取り組んだ「初動負荷トレーニング」に大感激。「来たかいがありました。来てよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 同トレは、ワールドウィング代表の小山氏が研究、確立した理論に基づくもので、独自に開発されたマシンを使用する。神経と筋肉の協調性を高めることで可動域を広げ、故障防止にも役立つ。野球界ではイチローをはじめ、中日・山本昌、岩瀬らが取り入れていることで知られる。

 内川は昨秋の日米野球期間中にイチローと会食し、年齢を重ねても一線で活躍できる秘訣を質問した。その時、「今の自分にとって、なくてはならないものになっている」と勧められたのが同トレだった。

 前日26日からトレを開始して2日目だが「変わる可能性があるとワクワクしている」と効果を実感している。当初は28日までの予定だったが1日延長。30日にはチーム全員が福岡に集合することになっているが、ギリギリまで師事することにしたという。

 手応えをつかんだ1つ目が“長寿ボディー”の獲得で、今回の主目的の部分だ。内川が抱えている悩みの1つが、下半身に起因する故障が近年増えていることだった。昨季も右大臀筋肉離れで約1か月、戦列離脱した。今回のトレで既にストレスとなっていた部分は解消されたという。

 そして2つ目が“イチロー打法”の習得だ。小山氏からは打撃フォームにおいて骨盤を立てる姿勢を取ることをアドバイスされた。イチローも意識している部分だという。「ティー打撃をして明らかに違った。インパクトまでの時間が短くなった。新しい発見だった」とニッコリだ。

 また、2015年シーズンは“ガム断ち”もする。内川は集中力を高めるためやリラックスするためにガムを愛用していたが、今季は工藤監督の方針で禁止が通達された。「(ガムは)特別に効果を実感しているというわけじゃない。若い選手ならともかく、僕も周りから見られる立場になっている。むしろ、ちょうどいいタイミング。それで結果が出ないなら、そこまでの選手というだけ」と内川はガム禁止もまったく意に介していない。

 右打者では史上初となる8年連続の打率3割へ向け、鷹の安打製造機は万全の調整を積んでいる。



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