恋人と付き合っているとき、相手のことをどのくらい信じていますか?
100%とはいかなくても、8割くらいは信じているという人が多いと思いますが、中には全く信じられないという人もいるようです。
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彼のことなんて全く信じられないと言いながら、もう10年以上付き合っているなんて聞くと、男女の関係って不思議だなと思います。
恋愛関係はとてももろいから、信じているだの愛しているだの言っても、別れてしまえばそれが幻想だったと深く傷つきます。
そして信じると裏切られたときが辛いから、というのが恋人のことを信じない彼女たちの主張なのかもしれません。
傷つかないための予防線として信じないというのは、ちょっと切ないものがあります。
ところが……最近は信じると、手痛い目にあったりもするようです。
リベンジポルノの心理学って?
今、世界中でリベンジポルノが問題になっていますよね。
付き合っていた頃(もしくは付き合っていなくても?)に撮影した、裸や性的な画像や動画を復讐目的でネット上に流すという卑劣な行為です。
10年くらい前ならリベンジポルノで復讐する人は、少数のヤバいやつというイメージでしたが、被害が増加していることを考えると、限られた人だけの特殊なことではなくなっているのかもしれません。
そもそも、復讐はとてもエネルギーのいる行為です。
江戸時代のあだ討ちなんかは、まさに命がけでした。
でも今では自宅にいながら、クリックひとつで復讐できてしまう。
そのためかリベンジポルノを仕掛けるのは、必ずしも激しい気性の持ち主ではないことも多く、「あんなに大人しかった彼がなぜ?」みたいなことがよく起きています。
手軽に復讐できるということは、手軽な恋愛しかしていないということでは?
世の中のことは、たいてい研究がなされていて、きっと近い将来にリベンジポルノの犯罪者になりやすい男性の特徴などが公表されることがあるかもしれません。
そんな風に色々なことが数値化されているけれど、分析に基づく恋愛ってどうなんでしょうね。
それはもはや、恋愛ですらないのかもしれません。
「信じないこと」は賢いことなのか・・・
冒頭に戻って、恋人を信じるかどうかという件。
写真を撮らせるかどうかは別として、信じられない恋人との関係を続けることは幸せでしょうか?
恋愛の幸福感は「好きな誰かを手に入れたこと」だと勘違いしやすいけれど、他人を手に入れてコントロールすることなんて不可能です。
好きな人と少しずつ信頼関係を築いていくことに幸せを感じるから、わたしたちは誰かを求めるのでしょう。
恋愛の万能感は、きっと最強の味方がいてくれるという心強さからくるものだと思います。
幸福感がない恋は、もう恋ではないのかもしれません。
だけど「リベンジポルノに負けず、彼を信じて恋を楽しもう!」とも気軽には言えません。
「恋のリベンジは、次の恋で」という時代は、もう終わってしまったのでしょうか?