政治そのほか速
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甲子園の夏春連覇を目指す大阪桐蔭は、29日の準々決勝で常総学院(茨城)を逆転で破り、準決勝に駒を進めた。降りしきる雨の中の熱戦で、エース田中誠也投手は138球で完投、最後まで粘る相手を振り切った。準決勝は第10日の31日、敦賀気比(福井)と決勝進出をかけて戦う。
1点を追う三回、吉沢一翔選手の二塁打を足がかりに無死一、三塁とし、中山遥斗選手の左犠飛で同点に。四回に2点を勝ち越されたが、五回には2回戦から打順が7番に下がっていた福田光輝選手が「俺が流れを変える」と、右中間席にソロ本塁打をたたき込んだ。
七回には吉沢選手がこの日3安打目となる右中間への適時二塁打を放って同点に追いつき、さらに敵失で勝ち越した。八回にも谷口一樹選手の左前適時打で突き放した。
田中投手は制球に苦しんだが、要所を締めて3試合連続の完投。西谷浩一監督は「苦しい試合だったが、粘りをみせてくれた」と選手をたたえた。
宇陀市大宇陀中庄に薬草「大和トウキ」などを使ったメニューを提供する飲食店「ヒルトコcafe」が28日、オープンした。
「日本書紀」に飛鳥時代の611年に最古の薬狩りが行われた記録が残る同市は「薬草のまち」をPRしている。地元の薬草生産会社「テラス」が実際に味わえる場所を作ろうと、昨年12月から古民家を改修していた。
冷え性などに血行促進効果がある大和トウキの葉を練り込んだハンバーグや、セリを使ったサラダなどを提供するランチ(税別1200円)のほか、大和トウキを含む14種類のスパイスが効いたカレー(同1000円)、薬草入りのパスタ(同)など。
ランチタイムには14席が満席になり、奈良市から訪れた陶芸家、比留間郁美さん(33)は「大和トウキは初めて食べたが、セロリのような香りと味が良かった」と満足そうだった。
午前11時~午後4時で、水曜定休。問い合わせは同店(0745・88・9409)。
◇デンマークの8人披露
西日本の社会福祉法人などの招きで来日したデンマークの知的障害者のロックバンド「BALI(バリ)」が29日、桜井市の中央公民館で演奏し、橿原市内の障害者支援施設「ひだまり」の利用者らと交流した。
同国では、知的障害者が芸術の才能を伸ばす文化作業所があり、バリは2001年に結成された。メンバーは20~50歳代の男女8人で、北欧を中心に活躍。20日に3度目の来日を果たした。
演奏会では、ひだまりの障害者約40人がカーペンターズの名曲を合唱。県立高等養護学校卒業生のバンド「フォーエンジェルズ」は中島みゆきさんの「地上の星」などを披露した。その後、バリが「人生の愛の詩(うた)」など自作の曲を中心に演奏。リズミカルな曲に合わせて踊る障害者もいた。ひだまりを運営する社会福祉法人「橿原ふれあいの里福祉会」の吉田寿子理事長は「心に響く音楽。同じ障害者として施設利用者の希望につながれば」と話した。
全国各地の激辛グルメが一堂に会する「KARA―1グランプリ2015」が28日、向日市の京都向日町競輪場で開かれ、約8万人(主催者発表)の来場者でにぎわった。投票の結果、最優秀賞にあたるゴールドグランプリには、金沢市の「金沢担々麺」が選ばれた。
激辛料理で地域活性化に取り組む住民グループ「京都向日市激辛商店街」が2012年に始めた祭典。
投票対象部門に13都道府県から約40店、特産品販売などの一般部門には約30店が参加。中南米原産の激辛唐辛子「ハバネロ」を混ぜたカレーや、サンショウや黒コショウを使ったマーボー豆腐、ワサビ入りのいなりずしなどが並び、来場者は、流れる汗をぬぐいながら味わっていた。
大阪府茨木市のビール工場跡地に建設が進んでいた立命館大・大阪いばらきキャンパス(11万平方メートル)が完成し、29日、報道陣に公開された。同大学にとって4番目のキャンパスで、4月1日から利用が始まる。「地域に開かれたキャンパス」として塀を設けず、防災公園を組み込んだほか、図書館やレストランは市民に開放する。
9階建ての学舎をはじめ6棟を建設。3キャンパスから経営学部、政策科学部など2学部、4研究科の学生約6000人が移る。学舎には幅18メートル、長さ200メートルに及ぶ巨大空間を設け、そこに学習・交流スペースを配置した。壁一面のホワイトボードに画像を投影できるようにした教室もある。
JR東海道線や大阪モノレールの駅に近く、海外へのアクセスが便利になるといい、この日開かれた竣工(しゅんこう)式で、吉田美喜夫学長は「アジアに羽ばたく人材を育てたい」とあいさつした。