政治そのほか速
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◇木戸、板垣ら 国家の形語らう
明治時代初頭、近代国家への道筋をつける「大阪会議」が行われたことで知られる大阪市中央区の老舗料亭「花外楼(かがいろう)」の本店が10日、ビルの改築を終え、約4年ぶりに営業を再開する。
江戸・天保年間の1830年に料理旅館「加賀伊(かがい)」として創業。75年(明治8年)、政権を担う大久保利通と、反発して政府を去った木戸孝允、板垣退助らが伊藤博文の仲介で集まり、立憲制への移行や三権分立の採用などで合意した。この会合はのちに大阪会議と呼ばれ、成功を喜んだ木戸が店の名付け親になった。
その経緯から「難題がまとまる」と政財界の要人らに愛された。元首相の吉田茂が来店して書を残し、パナソニック創業者の松下幸之助も訪れたという。
1964年に建てた自社ビルが老朽化し、2011年8月から休業。新店舗は改築したビル(9階建て)の1~2階に完成した。
玄関前には、「大阪会議開催の地」と記した大阪市建立の石碑を再び設置。木戸が揮毫(きごう)した「花外楼」の書も店内に飾る。水都・大阪の景色を楽しめるよう、土佐堀川に面した北側をガラス張りにした。
5代目女将(おかみ)の徳光正子さんは「創業の地で新たな一歩を踏み出すことができ、感慨深い。大阪の文化と伝統を引き継ぐ店を長く守っていきたい」と話す。10日はすでに予約でいっぱいという。