政治そのほか速
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4月2日の高野山の開創1200年記念大法会初日まで、残り50日となった。期間中は30万人以上の参拝者が見込まれ、混雑が予想される高野山周辺では道路や駐車場の工事が急ピッチで進んでいる。期間中は電車や路線バスの増発が予定されており、高野町は公共交通機関の利用など渋滞緩和への協力を呼びかけている。(上田貴夫)
■道路新設
高野山真言宗・総本山金剛峯寺によると、大法会が営まれる4月2日~5月21日の50日間で、多い日には1日1万人を超える人出を見込んでいる。高野町の推計では、高野山には多い時で1日あたり約5000台の車やバスが入山しており、大法会の期間中も多くの車両で混み合いそうだ。
最も渋滞しやすいのが、大門から奥之院までを結ぶ国道480号と371号だ。
大法会をにらんだ町の要請を受け、県は2009年度から約70億円をかけて南側を並走する「高野山道路」(仮称、約4・3キロ)の敷設を進め、早ければ2月中にも完成する見込み。
かつらぎ町方面から山内に至る480号については、高野町花坂から大門に至る4か所で、観光バスのすれ違いが難しかった狭い部分などを約40億円を投じて2車線に拡幅しており、3月に完工する予定。町も歩行者の安全確保のため、山内の町道に歩道を新設している。
■駐車場1200台分
町は、高野山の入り口にあたる大門近くで乗用車114台、観光バス37台分の駐車場を整備中だ。高野山高校や高野山大学の敷地なども混雑時に臨時開放される。これらを合わせると、山内の駐車場は約10か所、車だけで一度に約1200台が駐車できることになり、期間中も対応できると見込んでいる。
町建設課や金剛峯寺の担当者は「道路事情の改善で駐車場の回転もよくなれば、期間中も大きな問題は起きないはず」としている。
■パーク&ライド
南海りんかんバス(橋本市)によると、盆やゴールデンウィークには、中心部にあたる千手院橋を中心に渋滞が発生。路線バスが高野山駅前から奥の院前までの約5キロ区間を運行するのに普段の2~3倍の40~60分かかるという。
町などは、乗用車を、駐車場に止めた上でバスに乗り換えてもらう「パーク&ライド」を推奨する。同社は、期間限定でマイカー客向けの1日フリー乗車券(大人500円)を販売し、臨時便も増発する予定だ。
また、南海電鉄も期間中、最寄りの高野線極楽橋駅までの普通や特急を増発。極楽橋駅から高野山駅までを結ぶケーブルカーについても臨時便を運行する。