大型サイクロン「パム」が直撃した南太平洋の島国バヌアツのロンズデール大統領は１６日、ＡＰ通信のインタビューに応じ「非常に破壊的なサイクロンだ。モンスターのようだ」と述べ、被害拡大への懸念を示した。大統領は仙台市で開催中の国連防災世界会議に参加するため来日中。

　　大統領は、首都ポートビラのある島以外ではほとんどの通信手段が依然不通で、被害の全容が不明だと強調。緊急救援が不可欠になっているとし「防水シート、飲料水、医薬品など全てが現在、非常に重要だ」と述べた。

　　ＡＰによると、防災会議に参加した大統領や同国の閣僚は１６日中に帰国の途に就く予定。（共同）