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新華網など中国メディアは最近になり次々に、「“極致”の日本のサービス」などの見出しで、日本における接客サービスの徹底ぶりを伝える文章を掲載した。「東京新青年」の名で情報を発信しつづけているユーザーの文章を転載したと思われる。文章は、日本の接客業者のようにしてこそ、客を神として、王として遇したことになると主張した。
文章はまず、日本における接客サービスは、従業員ひとりひとりの自覚にかかっていると指摘。働きはじめる際には先輩が細かい点まで指導するなど、新人教育が徹底していると紹介した。
接客サービスの具体的特徴は箇条書きで列記。まず、和食料理店や衣服販売店の試着室利用など、客が靴を脱ぐ場合には、従業員は客が再び靴を履く際に便利なように靴の向きを逆にしてそろえると紹介。
次に、従業員が客に声をかけられた場合、他の作業をして忙しくても、必ず客への対応を優先すると説明。さらに、客から苦情が出れば「あなたが起こした問題ではなくても、組織として謝罪することになる」と紹介した。
その他には、「どんな種類の店でも、開店時間は秒単位で正確」、「日本料理店や夜の店、カラオケなどで客に飲食物を提供する際には、従業員がひざまずくこともよくある」、「清掃作業は営業時間外にすませる」などと紹介。
遊園地で子どもが迷子になった際には、従業員が「お名前は? だれと来たの? お母さんはどんな服を着ていた?」など、子どもの保護者が引き取りに来た際に、間違いのないように周到に質問し、さらに玩具や菓子を与えるので、保護者が心配でたまらぬ様子で現れた時、「子どもは大喜びで遊んでいる」と紹介した。
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◆解説◆
上記文章で興味深いのは、「客からの苦情には自分のミスでなくても謝罪する」ことを特記したことだ。日本人にとっては、「自分も組織の一員である以上、謝罪せねばならない」のは当然だが、中国人にとっては必ずしもそうではない。
編者はかつて、日本の旅行会社関係者から「中国ツアーで現地旅行会社の段取りの不手際で問題が出た際、相手側添乗員に直接抗議するのは得策でない」と聞いたことがある。
「私の責任ではない」と、そっぽを向かれる場合が多いとのことだった。しかし「君のせいではないことは分かっている。でもお客さんが怒っている。なんとかしてくれないか」などと相談すると、「分かった」と快諾して、「“超大サービス”の代替案」を出すことが珍しくないという。…