【パリ＝本間圭一】フランスのオランド大統領は１５日、デンマークで起こった連続銃撃テロ事件について、「テロリストが選んだのは同じ標的だ」と述べ、フランスの１月の銃撃テロ事件と攻撃対象が同じだったとの認識を示した。

　　同日、「フランスの連帯を示す」と、パリのデンマーク大使館を訪れた後に記者団に語った。

　　大統領は、いずれのテロ事件でも、表現の自由を議論する場所、ユダヤ人の関係施設、警官が襲撃されたという類似点を挙げた。また、二つの事件について、「我々や、我々が体現するものを攻撃するというテロリストの動機があった」と語った。現状では、双方のテロ犯に直接の関係はみられないが、攻撃の狙いが一致していたとの見方を示した。

　　一方、パリのデンマーク大使館前には１５日、数百人の市民が集まり、「私はデンマーク人」などと叫び、テロの被害にあったデンマークに共感を示した。