政治そのほか速
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数年前から世間を賑わせ問題視されている、「ブラック企業」という言葉。
元々はネット用語でしかなかったこの言葉がここまで広まったという事実は、現代の日本の労働環境が、それだけ酷い状態にあることを現しているとも言えるのではないでしょうか。
日本の労働に関わる象徴的な言葉として、「過労死(KAROSHI)」が英語の辞書に載ってしまうくらいなんですもの。
世界的に見れば、先進国であるにも関わらず労働の現場で数多くの被害者が出るという日本の現状は、やはり“異常”と言っても差し支えのないものなのでは。
そのような日本特有の労働事情を表現する言葉のひとつに、「社畜」というものがあります。
今回は、この「社畜」の意味するところと、「社畜」にならないためにどうすれば良いのかを考えてみました。
「社畜」ってどういう意味?会社人間、企業戦士、猛烈社員、熱血サラリーマン――。
高度経済成長期の頃から日本では、企業のために身を粉にして働く社員のことを「戦士」として讃えてきました。
彼らの努力によって現代の日本社会の発展が成し得られたのは、確かな事実としてあると思います。
しかし、当時のような急成長の時代にはない今。
そのような「働き方」と「日本型企業の雇用制度」だけが残った結果、それが多くの労働者を苦しめ、時に死に至らしめるような環境が蔓延しています。
昔は「戦士」だった労働者も、今や不安定な状況の中、なんとかして会社にしがみつくかんと飼われる「家畜」と揶揄されるようになってしまいました。
社畜(しゃちく)とは、主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したものである。
「会社+家畜」から来た造語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、皮肉が強く込められている言葉である。
英語圏では同様の概念として「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。
wikipedia「社畜」は環境の変化に対処しづらい誰が何と言おうと会社が正しい。
上司の決定は絶対だ。
正社員こそが正義。
――このようにひとつの考えを信じきることで、その企業の中でパフォーマンスを発揮し、活躍することはできるかもしれません。
しかし、リーマンショック以後、たとえ大企業であろうと、いつ何が起こって企業が潰れるかわからない現在。
ひとつの会社・考えに固執してしまうのは、一方で怖くもあります。
転職経験のある人には覚えがあるかもしれませんが、いわゆる「日本型企業」で培った技術やスキルの多くは、その企業でしか通用しないことがままあります。…