大学までに1,000万とか、独立までに3,000万とか。

　まことしやかに様々な数字が囁かれる“子どもにかかるお金”。養育費のほか、学校の授業料や塾や習い事の費用、さらには学校行事や部活など思わぬ出費がかさむなど、世の親御さんたちは子ども資金に関していろいろな経験をなさっていることでしょう。

　ソニー生命保険株式会社が、大学生以下の子どもがいる20～69 歳の男女に対して行った「子どもの教育資金と学資保険に関する調査」の集計結果が公開されています。みんなの出費事情はいかに……。

　■学校以外でお金がかかるのは「中高生」

　学校以外でかかる教育費が一番多かったのは、就学段階別では中高生。全体の平均支出が9,757円／月のところ、中高生の親では16,079円／月でした。

　この学外学習費用に含まれるのは「スポーツ・芸術等の習い事」「家庭学習（通信教育・書籍等）」「教室学習費用（学習塾、英会話、そろばん教室など）」ですが、中高生のいる家庭ではやはり教室学習費用が突出しており、高校受験や大学受験の準備にかかる費用の大きさが見受けられます。

　■子どもの携帯代、出してる？

　教育費と並んで、悩みの種となりがちなのが“携帯・スマホ費用”。調査によれば、子どもの通信・通話料金を支払っている人は5割強（52.3%）。

　全体にはまだ携帯を持たない小さな子どもを持つ家庭も含まれるでしょうから、その分を差し引けば、年頃の子どもを持つ家庭ではかなり高い割合で親が“子どもの通信費”を負担していることが伺われます。

　通信費を支払っている家庭の、子ども一人に対する平均支出額は7,558円でした。今時の子どもを持つ親だからこその支出。悩みの種であると同時に、子どもの安全を守る道具ともなる通信機ですからお得なプラン等を賢く利用して、上手に切り回したいものです。

　■独立までにいくらかかるか把握してますか？

　世間の親御さんたちは、子どもの独立までにいくら教育資金がかかるか把握しているのでしょうか。調査では全体の5割弱（47.8%）が「把握していない」と答えています。

　未就学児の親への「子どもが小学生から社会人になるまでに必要な教育資金はいくらくらいだと思うか」という質問では、回答の平均額は1,156万円でした。また、同じく未就学児の親では、8割を超える人が「教育資金に不安がある」とも答えています。

　たしかに、漠然と1,000万円を超える出費を思えば不安にもなるというもの。…