春野菜が出回る季節。今年はキッチンでハーブを育ててみませんか？　お料理にもさっと使えて見栄えも香りも良くなる上に、ハーブの恩恵も受けられます。今日は、3～5月に始められるハーブの中から、どんな料理にも使いやすい「バジル」「ローズマリー」「タイム」をご紹介します。
　
　■キッチンハーブのメリット
　

　お庭がない、ベランダが狭いなど、植物を育てたいけど難しい人にも、キッチンなら場所を取らないというメリットがあります。毎日立つキッチンなら手入れも簡単、短期間で収穫できます。また、食の安全が取り上げられる中、安全で新鮮な摘みたてのハーブを使えるのも嬉しいですね。

　■春に植えるお薦めのハーブ
　

　ハーブを始めるなら、気温15℃～20℃の頃の春秋がぴったり。春と秋、それぞれに向いているハーブもありますが、今回は春から始められる使いやすいハーブを3つご紹介します。

　(1)バジル
　

　バジルは殺菌・抗菌作用が強い植物。花が咲いてきたら高さ20～30cmを残して刈り取ると、また新しい芽が出てくる収穫しやすいハーブです。苗から育てると簡単ですが、種から育てるとたくさん収穫できてお薦めです。
　たくさん収穫できたら、オリーブオイル、にんにく、松の実と合わせてバジルペーストにすると、パスタやサラダなど応用が利きます。トマトやモッツァレラチーズと並べれば、それだけでお洒落なサラダに！

　(2)ローズマリー
　

　若返りのハーブとして有名なローズマリーは、捻挫や外傷、湿疹などにも使える抗菌・抗ウィルス作用が。生長が遅いので、苗木から育てるのがお薦めです。
　肉や魚の臭み消しのほか、オリーブオイルや酢につけておけばお洒落なハーブ調味料として使えます。

　(3)タイム
　

　自然の消毒消臭剤で、下痢止め、胃炎による痙攣の緩和、気管支炎、喉頭炎を和らげる効果が。挿し木や取り木（親株から切り離し根を出させる）でも増やせる育てやすいハーブです。
　加熱に強く、魚料理と相性抜群。もちろん肉の煮込み料理にも使えます。ローレル、パセリの茎、セロリと束ねるとブーケガルニが作れます。

　
　キッチングリーンとして見た目も楽しめるハーブ。今年の春はお洒落なキッチンで、新しいレパートリーを増やしてみてくださいね。

　
　（坂本雅代）