進学、就職や転勤など、「4月からは、新たな環境で新生活をスタート」という人も多いはず。周りは知らない人ばかりという新天地は、女性にとってはバージョンアップ、変身を遂げるチャンス！　しかし、アンケートから見えてきたのは意外にも”周りとの軋轢を避けたい”願望でした。

「誰にでも」「みんなから」がキーワード

　化粧品メーカーのマンダムは2015年2月10日から16日まで、「新年度・新生活における女性の変身願望」についてインターネット調査を実施。首都圏および関西圏在住の18歳から39歳までの女性1067人から回答を得ました。

　アンケートによると、「新年度に新たな自分に変身したい」と答えた女性は「そう思う」30.7％、「やや思う」49.1％の計79.8％。約8割の女性が「新たな自分に生まれ変わりたい」と願っているようです。変身願望は若い世代ほど強いらしく、18、19歳では82.9％、20歳～24歳は85.8％と高い支持を集めました。一番低かった35歳～39歳でも71.2％あり、「変わりたい」願望は世代を超えて共通のようです。

　では、生まれ変わりたいのは、どんなキャラなのでしょうか？　「新たな環境でもし変身するなら、どんなキャラに最も変身したいですか」の質問で1位になったのは、意外にも「誰にでも合わせられる敵を作らない平和主義キャラ」（18.1％）でした。

　かつての大学デビューなどでは、「高校時代の暗くてイケてない自分にお別れ」といった注目度アップ狙いの変身が支持されていた気がします。しかしイマドキ女子は「目立たず」「嫌われず」「波風立てず」で、周囲との調和を欲しているようです。

　次いで支持された変身したいキャラは、「みんなから愛される天真爛漫ハイジキャラ」で16.6％。以下、3位が「みんなから尊敬され頼られる良妻賢母キャラ」（9.7％）、4位「みんなから憧れられる高嶺の花プリンセスキャラ」（8.7%）と続きました。

　上位に共通するのが、「誰にでも」「みんなから」など、周囲を気にするキーワード。イマドキ女子たちが求めているのは、男性からのモテでも同性からの憧れでもなく、「みんなから受け入れられること」のようです。

　ある意味、和を尊ぶ日本人らしい結果ともいえますが、「新天地で生まれ変わったはずが、気付けばすっかりメッキが剥げ落ちていた。結局、元の木阿弥」という結果だけは避けたいものです…。

＜東京バーゲンマニア＞