政治そのほか速
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イギリスのデヴォン州スパークウェルにあるダートムーア動物園で、1匹の鳥が飼育員さんの手の中で孵化した。その鳥は、ダチョウに似た大型の走鳥類「レア」である。
すっかりインプリンティングされてしまったレアのザズ。この飼育員、コリン・ノースコットさんを完全に親だと思い込み、体長1.5メートルとなった今でも、ちょこちょこ後をついてくる。構内を見回っている時も、スタッフミーティングの時も、食堂にまでついてくる。
ザズはノースコットさんの脇腹をくちばしでつついたり、小鳥の頃に自分が包まれていた洋服を引っ張ったりして、気をひこうとする。
そんなザズのしぐさは、ダートムーア動物園でスターの座を獲得しつつあり、そのおどけた仕草でいつも来園者達を楽しませている。
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ノースコットさんの方も、モコモコ小さかったザズがすくすくと、どでかく成長していくのを、優しく見守っている。
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ザズの誕生から成長にはそれなりの困難もあったという。「私達はほとんどザズの事を諦めていたんだ」。とノースコットさんは語る。「これまで、何度も孵化に失敗していたし。レアという鳥は、養殖が難しい種でね。沢山ある卵の中から、ダメそうなものを選別して、捨て始めていたんだ。」、そんな最中、「ザズの卵を持っている時、ちょうど殻が割れ始めて、内側からかすかな鳴き声が聞こえてきたんだ。」
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ディズニーのライオンキングに出てくるキャラクターにちなんで名づけられたザズは、直感的にノースコットさんから何かを感じ取り、完璧な父親像として彼を認めたようだ。
野生でも、小鳥たちの面倒を見るのは父鳥である。ノースコットさんは何日間か、生まれたばかりのザズを家へ連れて帰って、食べ方を教える為に、自分の手をくちばしに見立て、成鳥が食べ物をつつく動作を真似てみた。1日で食べ方は覚えたというが、動物園にいる他の7匹のレア達と一緒に囲いの中へ入れてしまうには、すこしひ弱すぎた。
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その代わりに、この雛鳥は期間限定でトナカイ達と一緒に暮らすことに。トナカイは新しい同居者がいてもさほど気にしないからだ。何週間かのうちに、ザズはレアの檻へ移動させられるまでに成長した。その際、ノースコット氏は白いタオルを羽に見立てて、ザズをレアの檻まで誘導したそうだ。
「まるで初めて保育園に子供を預ける時のような心境だった。」とノースコットさんは言う。…