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子どもの体力の低下が指摘されて久しいですが、みなさんのお子さんの体力や運動能力はいかがでしょうか。
最近の子どもは、体力や運動能力が低下しているために、とんできたボールをよけられず顔面にあたってしまったとか、転んだときにとっさに手をつくことができず顔面をケガしてしまったといったような、気がかりな事例が指摘されているそうです。
また、子どもの体力低下傾向については、生活習慣病の低年齢化との関連も指摘されています。体力や運動能力のなさがケガや病気にまで関わってくると、さすがに困りますね。
そんな子どもの体力や運動能力には、実は“幼児期の遊び方”が大きく影響しているようです。今回は、文部科学省の調査から判明した興味深い事実をお伝えします。
■“体を活発に動かす遊び”が運動能力に関係
文部科学省では、平成19年度~21年度にかけ、幼児の運動能力調査を行い、25m走、立ち幅跳び、ボール投げ、両足連続跳び越し、体支持持続時間、捕球の6種目を測定、6種目の得点を合計し、高い順からA~Eの5段階に分類しました。
その結果、運動能力が高めであるABCの判定の幼児の割合は71.0%、低めであるDE判定の幼児の割合は29.0%となりました。
この幼児の運動能力調査の体力総合評価と、保護者への聞き取り調査による運動習慣との関係についてクロス集計したところ、運動能力の評価と幼児の遊びの習慣にさまざまな関連がみられました。
まず“体を活発に動かす遊びをする頻度”で“まったくしない”と答えた層では、運動能力高めのABC判定の割合は46.4%にとどまるのに対し、“非常によくする”と答えた層ではABC判定が86.9%に。その差は大きく開いています。
子どもの運動能力を育てるには、まず“体をより活発に動かす”遊びをさせることが重要だといえそうです。みなさんのお子さんはいかがでしょうか。
■外に出て大勢で遊ぶことが大事
自由な遊びのときに一緒に遊ぶ友達の数によっても差がみられました。“1人で遊ぶことが多い”と答えた層ではABC判定が46.5%であるのに対し“6人以上”と答えた層では、ABC判定は86.6%になりました。
また、家庭での遊び場所をたずねた質問では“室内遊びが非常に多い”と答えた層のABC判定の割合は60.9%でしたが、“戸外遊びが非常に多い”と答えた層では83.2%となりました。
室内ではなく戸外で遊ぶこと、そして、大人数で遊ぶことが、子どもの体力や運動能力を育てるうえで大切だといえそうです。…