政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
人間誰しも、腹を切ってでも謝りたいほどの失態を犯してしまうことってありますよね。しかし、毎度毎度切腹していては命がいくつあっても足りないわけで。
そんなとき、なんとか切腹せずに相手に許してもらうことってできないものか。しかも、できることならこちらが受けるダメージは最小限に留めたい……!!
そんな虫のよすぎる話ないだろうって? いやいや、それがあるんです。今回ご紹介するのは、新橋にある老舗和菓子店「新正堂(しんしょうどう)」が出している、その名も「切腹最中(せっぷくもなか)」! あまりに強烈なネーミングに興味を持った記者(私)、実際にお店にうかがってみました。
【なぜに「切腹最中」?】
一度聞いたら忘れられないインパクトの「切腹最中」。いったいなぜこのような商品を? 発案者は三代目店主・渡辺仁久さん。新商品として最中を作ることになった際、お店の周辺が忠臣蔵の浅野内匠頭が切腹した田村右京太夫のお屋敷跡だったことから、「切腹最中」という名前を思いついたのだそう。
【お詫びの品としてヒット】
店主・渡辺さんいわく、「発売前はそんな縁起の悪い名前、売れるわけないと家族や周囲から猛反対に遭った」とか。しかし2年半の説得の末、1990年に販売スタート。今ではそのネーミングが逆にお詫びの品として人気を博すように。大きな損失を出した証券マンが得意先にお詫びに行く際に持っていったところ相手に怒られずに許してもらえた、なんてエピソードもあるほどなのです!
【店長の「忠臣蔵」愛がスゴい】
今回、店主の渡辺さんに実際にお話をうかがったのですが、とにかく忠臣蔵への思い入れがスゴイ! 江戸時代の古地図を取り出して「ほら、ここに田村右京太夫邸と書いてあるでしょ?」と教えてくださったり、忠臣蔵について解説しながら「このときの垣見五郎兵衛(かきみごろべえ)がもうカッコよくてさあ!」なんて語ってくださったり。しかもこれが面白くて、私、すっかり話に聴き入ってしまってました。
【「義士ようかん」なる商品までも!】
さらにさらに。こちらのお店、切腹最中だけではなく「義士ようかん」なる商品まであるんですよ! これ、赤穂四十七士になぞらえ、なんと47パターンのパッケージを用意。ひと箱にひとりずつ大石内蔵助や堀部安兵衛の絵が描かれていて、なんと箱にあるQRコードを読み取るとその人物のプロフィールがわかるという作り込み具合! このプロフィールを47人分書いたのは、もちろん店主の渡辺さんです。…