政治そのほか速
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白鵬の審判部批判に端を発した独りよがりな無言劇が続いている。この騒ぎを複雑な思いで見つめているのが取り直しになった一番の一方の当事者、稀勢の里(28)。こちらも被害者だ。
騒動勃発後、今回のトラブルについてどう見ているか、と問われた稀勢の里は「自分は負けていますからね。なんとも言えないですよ」と困惑の表情で、こう続けた。
「(判定についての)不満? ないですよ。自分は押して寄っての不器用な相撲で、ただ一生懸命やるだけ。それしかありませんから」
とはいえ、無関係だと澄ましてはいられない。場所前、出稽古先で因縁の相手と遭遇したが、マスコミの目を気にする白鵬から「今日はお前とは稽古しない」と言われ、「やりたかったかって? まあね」と苦笑いしていた。
もしかすると、こうしたあおりで攻守の歯車が微妙に狂ったのかもしれない。3年ぶりとなるまさかの2連敗スタート。「どうしてこんなことになったか、場所後に考えてみる」と稀勢の里は苦悶の色を隠そうとしなかったが、計算違いはこれだけで収まらず、5日目(12日)は逸ノ城に一方的に押し出されて3敗目を喫した。
人気者の遠藤が左ひざのケガで休場。鶴竜、隠岐の海に続く番付上位者のリタイアで非常事態。この窮地を救うのはやはり元祖日本人力士期待の星、稀勢の里しかいない。ここからどう巻き返すか。日本人力士番付最上位者の意地とプライドがかかっている。 (大見信昭)