政治そのほか速
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2月17日の午前と午後、東北地方の太平洋側を震源とする強い地震が相次いで発生した。気象庁地震火山部の長谷川洋平課長は会見で、「いずれも東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震」としている。
同日は、まず午前8時6分ごろに岩手県三陸沖を震源とするM6.9の地震が発生した。青森・岩手・秋田・宮城の各県では震度4の揺れを記録し、午前9時過ぎには岩手県久慈港で最大20センチの津波が観測された。それから約3時間半後の午後1時46分ごろ、今度は岩手県沖を震源とするM5.7の地震が発生。震度5強の強い揺れを観測した青森県階上町の役場では、建物の一部にヒビが入ったという。
立て続けに発生した2つの地震。気象庁は「たまたま連続した」としているが、東京大学の笠原順三名誉教授は発生場所について「3・11の地震が引き金になって、誘発されるような関連する地震が起こりやすい場所」と話し、連続性についてこうも語っている。
「最近では、同じ場所で大きな地震が繰り返し起こるというふうに考えられていますね。今日の地震は、同じ緯度の所で起きまして、同じ沈み込みの境目で起きたと。2つの地震に挟まれた場所のひずみが解放されると(その両サイドに圧力がかかって)結構大きな地震が起きて、大きな津波も起こす可能性があります」
つまり3・11の余震域では地震が多く発生したため、地震を引き起こすプレートの境界線のひずみがほとんど解消された状態にある。ところが、あまり地震の起きていない北側や南側ではひずみが解消されず、連続して地震が発生しやすい場所だという。
琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏も言う。
「確かに3・11の震源域はストレスが取れたが、その北側と南側は太平洋プレートの圧力が強まっている。北側では昨年8月にM6.1の中規模の地震が発生しましたが、今後も大地震が発生する危険は残っています」
また、米国の研究チームは3・11の後、こんな不気味な発表をしているのだ。
「過去1100年間の地震活動の記録を踏まえて分析した結果、福島、茨城両県沖では1938年の地震(M8.1)以降、1年間に約8センチの地殻変動があり、73年間でプレートが約6メートル沈み込んでプレート境界でひずみが蓄積したとしている。さらに、今後起きる地震が過去の地震よりも大きくなる可能性があると結論づけているのです」(サイエンスライター)
では、次はどこが危ないのか。とりわけ東京が巻き込まれる巨大地震はどこで起こるのか。
前出の木村氏は、3・11の巨大地震を独自の「“地震の目”理論」で的中させたことで知られる。まず、「地震の目」に関して説明してもらった。
「“地震の空白域”という考え方があります。地震学会の大勢は、周りが大きな地震が起こっているのにまったく起こっていない所として、その空白域が危ないと見て、だからこそ東海地震が起こると警鐘を鳴らしている。しかし、全然起こらない。それに対し私の提唱する“地震の目”理論では、地震の空白域だったが、ある時期から中小規模の地震(M6.5未満)が頻繁に起こる地域に注目しています。3・11の震源域は空白域でありながら、中小規模の地震が度々起こっていた。学会の大勢はノーマークだったが、私は危ないと見て2009年頃に次はここだと予測したのです」