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静岡県ユース選抜は、ナショナルGKキャンプメンバーの東海大翔洋GK市川が無失点
[3.8 ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 0-1 日本高校選抜 エコパ]
日本高校選抜と対峙した静岡県ユース選抜のGK市川泰成(東海大翔洋高)とGK山ノ井拓己(静岡学園高)はいずれも2月末から大分県で開催されたナショナルGKキャンプメンバーに選ばれた実力派守護神だ。
先発した市川は後半18分まで出場して無失点。「サイドがキーワードだったので、相手のサイドもカットインしてからのシュートが結構多かったんですけれども、(静岡選抜の)DFも身体張ってコース切ってくれて、枠に来ることはあまりなかったので、連係面では自分としてもチームとしても良かったと思います」と“格上”の日本高校選抜相手に無失点で切り抜けたことに納得の表情を見せた。
市川は川崎Fの育成組織出身。「高校サッカー、静岡というサッカー王国に憧れた」という理由で伝統校の東海大翔洋へ進学した市川は昨年、その安定感高いプレーで東海大翔洋の6年ぶりとなる全国高校総体出場に貢献。PKで抜群の強さを発揮したチームメートのGK西垣拓海の活躍もあり、全国で1勝を挙げた。今年も総体、選手権予選で混戦の静岡を突破して全国大会に出場し、より上のステージまで勝ち上がっていくこと目標だ。
昨年10月に続いて参加したナショナルGKキャンプでは「自分が日本でどのくらいか知れた。2回目ということもあってリラックスしてできた」という。身長181cmと決して長身ではないが、高いレベルの中で自分の“目立たない”特長を活かしたプレーで評価を高めている。「そこまでサイズがある訳でもないし、目立った特長がある訳ではないんですけれども、味方を上手く使って連係した守備という中でコーチングだったり、自分の細かなポジショニングとか目立たないところで勝負している」。そして至近距離からのシュートに対する反応も武器。U-18の選手では全国で10人だけが参加したナショナルGKキャンプやこの日、日本高校選抜相手に通用した部分、課題を見直して成長し、チームでの活躍に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)