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ブルージェイズとマイナー契約を結んで今季の春季キャンプを迎えた川崎宗則内野手(33)。招待選手の扱いで、4月6日の開幕までにメジャー昇格を勝ち取ることを目指す。ブルージェイズはオフに内野手を補強、キャンプに参加する二塁手だけで6人という激戦を勝ち抜けられるか分からない。ただ、地元トロントのファンからは依然人気が高く、メディアも放っておかない。
地元紙「ザ・スター」が、キャンプ直前に単独インタビューを行い、川崎が醸し出す魅力を探っている。
ホームページ(HP)の動画では、川崎は英語で対応し、地元ファンへのメッセージを口にした。「トロントのファンを愛している。絶対に戻ってくる。新しいダンスも考えた。ライティング・ダンスだ。打つほうもイチロー(現マーリンズ)に倣って強化した。待っていてくれ」
取材した記者は、置かれた難しい立場の川崎が全くそれを感じさせないことに、「風変わりで底抜けに明るく、みんなを楽しませてくれる」と伝えた。
1992、93年のワールドシリーズ連覇以来、ポストシーズンさえ出場していないブルージェイズ。今季こそと意気込んでいるが、ヤンキース、レッドソックス、オリオールズと強豪がそろい、激戦のア・リーグ東地区を制するのは容易ではない。昨季もあと一歩のところでポストシーズンを逃したが、踏ん張った一因には川崎の存在があったのは確か。
「チームのムードを変えられる貴重な選手」(地元メディア)と、高い評価だからこそ、マイナー契約の川崎をターゲットにする。
川崎はオフに下半身を中心としたトレーニングを行ってきた。
「ザ・スター」紙によると、「何を見てるんだい? お尻じゃなく股関節のあたりを鍛えてきた。守りとバッティング、プレーに関わる基礎的な動きを広げることが目的。だからお尻が大きくなったように見えたんだ。でもお尻より僕の動きを見てほしいな」とニヤリ。
川崎には昨季、日本に帰らないと決意させるプレーがあった。3Aバファローに落ちていたとき、川崎は二塁守備で一つのプレーを完成させた。逆シングルで捕球した後、ジャンプしたまま体をひねってアンダスローで一塁送球してアウトにしたのだ。
「ずっとやろうとしていたが、どうしてもできなかったんだ。それがパイレーツ3Aとの試合で初めてできた。場所はインディアナポリスだったかな。僕にとってトロントも大好きな街だけど、日本人にはいないと思うけど、インディアナポリスも好きだね」
今も進化する川崎。「日本ではできない野球を学ぶことができてとてもハッピー。ブルージェイズには感謝している。野球が好きだから、トロントに残れなくてバファローでプレーすることになっても構わない。
これだけトロントのファンを魅了し続けていては、なかなかクビにはできない。
ブルージェイズの今季本拠地開幕戦は4月13日のレイズ戦。最大収容人員が4万9000人を超えるロジャー・センターだが、2月18日に入場券が売り出され、1時間もたたないうちに完売。球団公式HPでも「ファンの期待はとてつもなく大きい」と驚いた。
川崎がメジャーを獲得できれば、さらにスタジアムを一気に盛り上げるだろう。