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「オープン戦、マーリンズ6-3カージナルス」(13日、ジュピター)
マーリンズのイチロー外野手(41)が13日(日本時間14日)、カージナルスとのオープン戦に「2番・左翼」で出場し、3打数無安打。二回の守備では二塁からの生還を狙った相手走者を本塁で刺し、今オープン戦2個目の補殺を記録した。
【写真】イチロー、レーザービーム決まって「あざあーす」
初回の打席は無死一塁の場面で一ゴロ。二回1死三塁の打席は大粒の雨が降る中、カウント3-1から打って出て遊飛。五回の打席は遊飛。六回の守備で交代した。
試合は、マーリンズが6-3で勝った。
イチローがまたスタンドをどよめかせた。5日前の同カードで右翼から三塁へのレーザービーム送球で補殺を記録したイチローが今度は左翼から強肩を発動した。
二回2死二塁の場面。左前に抜けたゴロ打球を前に出ながら捕球し、本塁へワンバウンド送球した。二塁から果敢に走ったレイノルズをドンピシャのタイミングで刺してみせた。
観客の大歓声を浴びながらベンチへ引き揚げたイチロー。試合後のクラブハウスでは淡々とした口調で「今日のはそんなきわどいプレーじゃないからね。普通にやれば確実にアウトになるタイミングだから」と話した。
現在は感覚を取り戻す段階だと言っている。外野からの送球について「肩ができていれば、投げることだけならそんなに難しくはない。あとは状況によってチャージ(打球に対して前に出る)しなきゃいけないので、バランスを保てるかどうかがポイント。バランスを崩したら肩がどんだけ強くったって(正確に)投げれない。リズムとバランスが大事ですよね」。さらに「いい(俊足の)ランナーならもっとチャージしないといけなくなるし、そうするとプレッシャーがかかるし難しくなる。勢いが出るんでそこで行けるかどうか。技術というよりも気持ちをそのまま体現できるかというところががシーズン中は大きくなるだろうね」と熱弁を振るった。
ベンチ前ではチームメートたちがハイタッチでチーム最年長選手の好プレーを称えた。この日の先発、27歳のレイトスは「イチローは100歳なのにまだあんなロケットのような球を投げているんだぜ」とジョークを飛ばした後、「俺が彼の年になった時にあの肩が欲しいよ」と言った。