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デビュー15周年イヤーに突入した倖田來未、待望のニューアルバム『WALK OF MY LIFE』がいよいよ本日発売となった。
倖田來未その他の写真
本作は、イントロダクションを経て、女性のセクシーさではなく、悲しみと力強さを表現したダンスバラード『Dance In The Rain』から始まる。90年代風のブレイクビーツとサウス系ヒップホップが融合した『Lippy』、スウィンギンなソウルナンバー『Mercedes』、トライバルなビートにコーラスをレイヤーした最新のサウンドプロダクションが新鮮な『Like It』、オールドスクール調のファンキーなパーティーソング『House Party』と、前半は特に新しい刺激に満ちた洋楽的なアプローチの楽曲が続く。
インタールードを挟み、ラクジュアリーなサウンドに挑戦したミッドダンスナンバー『HOTEL』、穏やかな日差しとハミングが似合うポップソング『Gimme U』、テクノとロック、ヒップホップを結んだ『You can keep up with me』、女性上位のヒップホップ『MONEY IN MY BAG』を経て、『PIECE IN THE PUZZLE』と『Fake Tongue』でハードなロックに迫る。ビヨンセやマドンナを手がけるロス在住のドイツのプロデューサーのトビー・ガッドやイギリスの女性シンガソングライター、ジェシー・J、フランスのプロデューサーでウィル・シムなどの常連組に加え、アメリカのR&B POP系のコンポーザーであるジャレッド・コッター(アメリカン・アイドルにも出演!)らに支えられたサウンドは、1曲たりともいわゆる“J-POP“的な匂いは感じられない。
エレキのリフをフィーチャーした『Sometimes Dreams Come True』と『LIFE so GOOD!!』のアップナンバー2曲でこれまでの人生を振り返りながら、サクセスストーリーの光と影が語られる。そして、最後に、クラップがビートを刻み、ピアノとストリングス、コーラスによってスケールが広げられていくパワーバラード『WALK OF MY LIFE』が収録されている。格段に磨きがかかった歌唱力とより深みと経験を増した歌心によって語られる「人がどう思うかではなく/自分がどう生きたか」というメッセージが聞き手の胸を熱くする。最後の3曲には彼女の人生観が記されているが、なによりも『WALK OF MY LIFE』 という、このタイトル、この歌詞に、彼女が歩んできた14年間の総括が込められてると言っていいだろう。
それぞれの収録曲に対する想いを彼女自身に語ってもらった。
『Introduction ~WALK OF MY LIFE~』
「時間は誰のもとでも平等で決して戻ってこない。人生は一度きりで、努力することも、挫折も苦悩も、全てが自分自身の糧になる。だから、私は私らしく、私の人生を歩いていくっていう、アルバム全体のテーマを最初に英語歌詞で提示しています。もう1回ゼロから、ここからはじめるっていう自分自身へのエールも含まれていますね。」
『Dance In The Rain』
「配信限定シングルとしてリリースした楽曲だったんですが、私の今の気持ちが詰まった曲だったので、まずはこの曲を多くの人に聴いてほしいという願いも込めて2曲目にしました。なにかを信じて頑張らないとなかなか前に進めないと思うけど、信じるべきは自分自身しかない。どんなに雨に打たれても立ち上がって、自分のことをしっかりと信じて、明日に向かって飛び立ってほしいっていうメッセージが伝わればといいなと思います」
『Lippy』
「タイトルの“リッピー“というのは“おしゃべり“とか“わがまま“という意味。フランクにしゃべりすぎて失敗したこともあったけど、このキャラクターのおかげで“倖田來未”を広く知ってもらえたという部分もある。いい面も悪い面もあるし、色眼鏡で見られることも多いけど、どっちも自分なんだっていう曲です。」
『Mercedes』
「自分をメルセデスベンツに置き換えて、メルセデスのような美しく強い女性でいたいって歌っています。女友達と私の車に乗って遊びにいこうよっていう楽しい曲なんだけど、意外と歌いこなすのが難しくて。ヴォーカリストとしての技術や実力が試された曲でもありますね。ライブの演出も楽しみにしていて下さい。」
『Like It』
「アルバム制作の中盤あがってきたデモだったんですけど、一聴した時点で気に入って、どうしても入れたいっていうことでレコーディングした曲。音数が少ない分、声を1つの楽器のように積んでいって。ミックスもセクシーでカッコよく仕上がったのでとても気に入っています。サウンドが一番今だなと思っています。」
『House Party』
「今回のアルバムは攻めの曲が多いんですけど、やっぱりライブでファンのみんなと1つになれる曲を絶対入れたいと思って選んだ曲なので、笑顔になってもらえたら嬉しいですね。サウンドは80年代のディスコをイメージしたパーティーソングで、サビも主メロを前面に押し出すのではなく、あえて全体に馴染ませていますね。ライブでは一緒に踊りましょう!」
『Interlude ~Dance~』
「シンプルに、踊ろうよ!って呼びかけるインタールード。今回のアルバムは全体的に踊れることを意識して作っていて。前半はあえていろんなビートがある曲を選んでいるので、ここまでの6曲の新しい挑戦やこれからの方向性、いろんな顔を見てもらえるといいなと思います」
『HOTEL』
「毎年恒例のサマーシングルの表題曲。これまでの夏のシングルが“暑い夏”だとしたら、この曲は“涼し気な夏”。大人になって、肩の力の抜けた女性観を表現しています。音楽を楽しんでるっていう気持ちを伝えたいって思ったんですけど、オープニングから存在感のある曲だったので、『Interlude ~Dance~』で一旦区切って、もう1回、ここからスタートみたいなイメージですね」
『Gimme U』
「これまでは裏声と地声の間の音域で優しく歌うのが苦手だったんですけど、今回はあえて挑戦してたんです。歌詞は、怒っても泣いても笑っても、すべての思い出が幸せのレシピに変わっていくっていう。結婚したんだから失恋ソングは書かないほうがいいんじゃないですか?って言われることもあるけど、結婚しても恋心は大切だし、これからもいろんなラブソングを書いていきたいなと思っています。」
『You can keep up with me』
「自分だけで選んでいると好みが偏ってしまうので、前作の『On Your Side』と同じく、制作スタッフの意見を取り入れた1曲なんです。唯一、アルバムの中で作詞家の方に書いてもらった曲でもあって。歌詞の1行目に<ためらいのブレーキきかない>と書いてあるのを見て、改めて、ためらっちゃいけないんだなって実感したり。人に言われて気づくことも多いですよね。」
『MONEY IN MY BAG』
「サウンド的にはいわゆる“ザ・倖田來未“という、ヒップホップナンバー。私のことが好きなら、お金を鞄に詰め込んでねって。私の価値を計るのは、お金だ、と。相手の評価を知るには、プレゼントが最適で、その人が持ってるもの、全てをくれないとイヤよっていう(笑)完全にプレイガールな目線で歌っている曲ですね。」
『PIECE IN THE PUZZLE』
「このあたりからロックゾーンに入ってきますね。タイトルはパズルのピースを人に例えてて。仕事でもプライベートでも、ピースがはまらないとすぐに離れてしまったりする。良いパートナーを見つけて、手を取り合えば、1ピースだと弱かったものが、2ピース、3ピースと増えていくうちに強くなり、自分ひとりでは越えられなかった壁を一緒に乗り越えることができる。そんな相手をどうやって見つけるかっていうことを書いています」
『Fake Tongue』
「ロック色が強い曲が続くけど、この曲はデモを聴いた瞬間に一気にライブの演出が見えたので、すぐにアルバムに入れることを決めました。歌詞はね……この時期に、信じてた人に裏切られたんですよね。今までそんなに裏切られたことがなかったので、バサバサに切り裂かれて、杖をつきながら戻ってきました(苦笑)。信じていた人に裏切られるって、こんなに辛いんだっていうことを初めて経験した時に書いた、実体験です。悲しい出来事だったけど、経験って大事だなと思いましたね」
『Sometimes Dreams Come True』
「自分が小さい頃から思い描いていた夢、現在に至るまでの道のりを綴っています。自分の夢を叶えるだけではなく、人に感動を与えられるまでには、音楽を愛する力だけではなく、努力はもちろん、タイミングや運も絶対に必要になってくる。倖田來未であり続けるためには、素顔を封印しないといけないときもあるし、言いたいことを言えなくてパンクしそうな時期もあったけど、大きい夢をつかむためには、辛さを押し殺さないといけないこともある。それでも、私の目標はいろんなステージで歌いたいっていうこと。<自分を信じて動き出せば>という歌詞は自分自身に対してのメッセージでもあるんです。」
『LIFE so GOOD!!』
「聴いてくれた方が無条件に明るくなれる曲といって、レコーディングラストに歌った曲!ほんとに粘って良かった。<自分がやりたいと思うのであれば、自分らしくやればいい。自分らしく生きよう>っていう。みんなもそれぞれのステージで戦っていると思うけど、自分らしい方法や自分らしい意見が大事だと思う。そんなことをあっけらかんと、楽しく伝えられたらと思って。ライブではタオルまわしソングになりそうですね」
『WALK OF MY LIFE』
「実はアルバムのタイトルを決めてから、この曲の歌詞を書いたんです。『walk』という、自分にとっての大切な曲を引き継ぐ曲で、10年後15年後の自分自身を想像しながら作りました。私の中では、『LIFE so GOOD!!』で心地よく本編が終わって、「WALK OF MY LIFE」は本編最後のエンドロールというイメージで。“人がどう思うかではなく、自分がどう生きたか”。自分の想いが全て詰まったラストに相応しい1曲だと思っています。」