政治そのほか速
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2月27日(金)に行われた、第38回日本アカデミー賞にて男優として史上初の「最優秀主演男優賞」と「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成した岡田准一が、セレモニー終了後に改めて喜びを語ると共に、亡き高倉健から託された思い、緒形拳から授かった言葉、そしてともに歩いてきたメンバーへの感謝を口にした。
岡田さんは、「最優秀助演男優賞受賞」のスピーチで、「長年、一緒に仕事をしてきた仲間の一人から『岡田を誇りに思う』とメールをもらった」と明かしていたが、メールの送り主は岡田さんと同じ「V6」のメンバーである井ノ原快彦だという。
岡田さんは「(グループとしての活動よりも)芝居に気持ちが行くのをメンバーもファンも許してくれた。(デビューから)20年、いろいろあった中で『この(授賞式の)場に立てる岡田を誇りに思う』と20年一緒にやってきた仲間に初めて言ってもらえた」と喜びを語った。
また自身の「最優秀主演男優賞」に加え、「最優秀作品賞」など全8冠に輝いた『永遠の0』について「歴史を伝え、思いを伝えるのが大きなテーマ」と語り、スピーチで第1回日本アカデミー賞「最優秀主演俳優賞」を受賞した故・高倉健、第2回受賞者の故・緒形拳の名を挙げたが、この2人からも岡田さんは大きなものを受け取っていたよう。
高倉さんとは直接顔を合わせたことはなかったそうだが、人を介して名優・志村喬の功績を称えて作られた「志村喬記念館」に「ご自身が行けないので、代わりに行って来てほしい。そして役者として勉強して来なさい」と託されたという。
また緒形さんとは以前、10代の頃にドラマで共演しているが、その際に「お前は俳優に向いてる」、「君は(俳優を)続けなさい」という言葉を掛けられたという。岡田さんは偉大な先人たちに思いを馳せ「託されたり、思いが繋がるということが僕の中で最近、多く起こっている。この場にいさせていただくことを許していただけていると感じてます」としみじみと感慨を語った。
「最優秀作品賞」の監督として岡田さんと共に取材に出席した山崎監督は、『永遠の0』の製作に際し「(主演が岡田さんと)決まった瞬間に『勝った!』と思った」と絶大な信頼を明かす。
岡田さんは改めて「ありがたいですし、信頼していただける役者、ひとりの男になりたいと思ってましたし、一緒に仕事をして信頼を預けていただけて幸せです」と感謝の思いと喜びを口にしていた。
(text:cinemacafe.net)