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「価値ある真の高画質とは何か?」の解答がここにある?!次に目指すべき高画質映像の幕開け
そもそも高画質とは何なのか?4K、8Kといった解像度が上がれば、それが高画質なのだろうか?筆者は、結局のところ「解像度」自体はあくまで人間の体感でしかなく、その画面サイズと見る位置によって左右されてしまうものだと思っている。
「解像度」も重要だが、ダイナミックレンジの拡張や色域、量子化、秒間フレームレートなどの時間解像度も同調しないことには、高画質にとってはあまり意味が無いことを言い続けてきた。それは筆者が長年、雑誌編集者として紙=印刷の世界で高解像度化と複雑なカラーマネジメントの世界を体感してきたことにも由来するのだが、映像界でいよいよそのことを実証する具体的な技術としてHDR(High Dynamic Range)の波が本格的にやってきた。
かつて、あの写真界の巨匠アンセル・アダムスが、厳格な正確さを写真に求めたが故に生み出した「ゾーンシステム」。露出によって10段階のゾーンに分けて、各被写体に対して細かい露出分離と現像を行うことで、優れた高品位写真を生成することに成功した。この高画質写真術のバイブルとも言えるこの技法によって、撮影者が意図する各被写体のコントラストを忠実かつ詳細に決めることで、コントラストのみで表現するモノクロ写真であっても、その表現幅に大きな成果をもたらす事ができるということを証明したように、いよいよデジタル映像の世界でも、あのゾーンシステムさながらに映像でそれを具現化し、より明細な表現による高画質が実現出来るときがやってきた。
ソニーから今年の2月に発売された業務用4Kマスターモニター「BVM-X300」(有機EL(OLED=Organic Light Emitting Diode:有機発光ダイオード)パネル採用、30型 4096×2160Pixel(17:9)、価格:税抜388万円)に装備されたHDR機能は、まさにその世界を目の当たりにでき、これまで誰も見た事の無かった世界を映し出すことに成功している。
今回は、4月に行われる2015 NAB Showで一般公開される前に一歩お先に、このHDR用デモ映像を観賞・取材する機会を得たので、その概要をお伝えしたいと思う。
HDRの凄さとは「誰にでも分かる高画質」感
近年、LogやRAWで撮影できるシネマカメラが登場し、14stop以上の広いダイナミックレンジを確保できるカメラも出て来たが、せっかくの広いダイナミックレンジを活かせる=表示できるだけのモニタリングシステムは存在していなかった。…