政治そのほか速
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緊急時や危険な場所での活動のために日夜トレーニングに励んでいる消防士たち。しかし、それだけではスムーズに作業が行えない場合もあるため、専用の装備も用意されている。
それでも、高層ビルの火災などでは消防士の体力や現場での作業も含めると、肝心の消火作業や救助などが遅れてしまうこともあるそうだ。仮に地上48階建ての高層ビルを、重たい装備で階段を使ってのぼると(緊急時はエレベーターが動かないため)、平均で約30分もかかってしまうらしい。あなたはその間、煙や炎の熱に耐えられる自信はあるだろうか?
■ 91kgまで支えられるパワードスーツ
過酷な現場での作業や被災地に残された人々を一刻も早く助けるため、もちろんトレーニングも大切だが、彼ら消防士も私たちと同じ人間である。少しでも負担を減らすために日々、様々な装備が考案されているが、今回紹介するパワードスーツのコンセプト『A.F.A』は、見た目も性能もかなりのインパクトだ。
“無敵の消防士を生み出す”というコンセプトの『A.F.A』は、外骨格タイプのパワードスーツだ。デザインはオーストラリア在住のJiazhen Chen氏。91kgまでのものを持ち上げることが可能となり、同時に装備した人の体全体を支えるため、通常の活動時でも負担を大幅に軽減してくれる。本体の重さは23kgもあるが、もちろんその重さもスーツ自ら支えるよう設計されているため、使用者が負担を負うことはない。
アクチュエ-タ-・ユニットとセンサ-ユニット、メインフレ-ム中央にウェアラブルPCビルド、そして腰にシステムターミナルを接続して使用する。フラッシュライトも備え、通信機能まで付いている。また、リチウムイオンバッテリーで2時間稼働するとのこと。
いつも重いたい装備で救助活動を行っている消防士たちにとっては、このパワードスーツは画期的なものではないだろうか? 最近では視界を遮る煙の先を見通したり、炎のなかでも人の声を聞きとるといったことが可能なマスクタイプの救助装備も開発されているそうだ。
生身の私たちであれば数分と持たない過酷な状況で、こういった装備が彼らの負担を少しても減らしてくれるのではあれば、是非実用化してもらいたいものである。
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